Choco-Goura Keepers

アクアリウムに関するちょっとした話

このブログに記載している内容は、アクアリウムに関する個人的なメモを含みます。あくまでも自身の経験と知識による見解ですので、万が一参考にされる場合は個人の責任の下でお願いします。また、ご意見、ご感想等ございましたら、お気軽にコメントください。

CO2小型汎用ボンベの配管について紹介する話

フレッシュウォーターアクアリウムを楽しんでいて、水草を育てている人であれば、ほとんどの人が何らかのかたちでCO2を添加していると思います。添加方法は、ミドボンと呼ばれる大型ボンベを使用している方から、ミニボンベ式、タブレット、発酵式など様々です。もちろん、添加していない。という人もいると思いますし、添加しなくても育つ水草は沢山あります。

今回は自身の環境をもとに、小型汎用、もしくは小型専用ボンベ、いわゆるミニボンベにてCO2を添加する場合の設備とその接続方法について紹介します。

 

ミニボンベを使用したCO2添加で最低限必要なもの

まず、ミニボンベでCO2を添加しようと考えた時に必要なものを紹介します。

厳密にはなくても良いものもありますが、それらはその機能を別のもので補填している場合と考えてください。

ミニボン(レギュレータに合ったもの)

・レギュレーター(ボンベの圧力を減圧し安全に使用できるようにするもの)

・ストップバルブ、ボールバルブ(CO2の供給を止めるバルブ。レギュレーターについている場合は不要)

・スピードコントローラー、スピコン(CO2の供給量を微調整するコントローラー、レギュレータについている場合は不要だが、調整がしづらく扱いづらい)

・逆流防止弁、チェックバルブ(水槽内の水が上流に流入するのを防ぐ弁、バブルカウンターについている場合は不要)

・バブルカウンター(CO2の添加量を確認するカウンター、拡散器についている場合は不要)

・拡散器(水に(水槽内に)CO2を添加するもの)

・耐圧チューブ

・シリコンチューブ

意外と忘れがちで大切なものを忘れていました。これです↓

・ボンベスタンド

ボンベは立てて使わないといけません。スタンドの代わりになるものがあれば良いですが、ない場合には必要です。

これだけです。あると便利なものはこの中に含みません。

極稀に減圧機能のついていないレギュレーターがネットオークションなどに出ている場合があるので、注意してください。

スピコンとストップバルブについて:
レギュレーターには開閉バルブが付いていて、スピコンを兼ねているものが多いです。スピコン付きのレギュレーターであればスピコンを別途購入する必要はありませんが、特に水槽と離れた場所にボンベを設置した場合、レギュレーターからバブルカウンターまでの距離が長くなるので、レギュレーターでの添加量調整が非常に難しく、正直イライラします。ですので、スピコンをバブルカウンターの近く(逆流防止弁の直前)に設置する事をお勧めします。また調整のしやすさから、できることなら低速制御用のスピコンを購入することをおすすめします。
ストップバルブについては、CO2の供給を止める際に使用しますが、レギュレータにスピコンしかない場合には、これか、もしくは、別で設置したスピコンでCO2の供給を止めなくてはいけない為、止める度に添加量の再調整が必要になり、実用的ではありませんので、必須としました。

ミニボンベを使用したCO2添加で注意すること

大きくは以下の4つです。

  1. ミニボンベは使い捨て。
    使い捨てです。中身がなくなったら交換しなくてはいけません。ミドボンの様に充填できません。
  2. 使用するボンベによって、レギュレーターが違う。
    レギュレーターは必ず使用するボンベに合ったものを選んでください。
    最も流通している汎用ミニボンベといわれているものは、ネジの部分が「5/8X18UNF」という規格でできています。「汎用ミニボンベ使用可能」と謳っているレギュレーターは、ほとんどがこの規格のものを使用できますし、現在、ほとんどのメーカーのレギュレーターはこの規格に準拠しています。
    注意しなくてはいけないのは、大型ボンベ(ミドボン)用とADAの製品です。
    ミドボン用はミニボンベと規格が違うので、専用のレギュレータの場合はミニボンベに使用できません。メーカによっては両方対応しているものもありますが、注意が必要です。
    実は自分はADAの「CO2システム74-YA/Ver.2」というレギュレーターを使用していますが、こちらには汎用ミニボンベは使用できません。ADAの「トロピカルフォレスト」というミニボンベが必要です。逆にトロピカルフォレストを汎用レギュレーターにも取り付けられません。ポイントはボンベの先端ネジの先にある突起です。これにより、汎用レギュレーターには接続できないようになっています。*1
    また、Do!aquaのCO2スターターキットのレギュレーターも専用で、Do!aquaの「CO2ボトル」といわれるボンベにしか使用できません。

    ↓ 家のボンベとレギュレータです。レギュレータのガス排出口直下にプレッシャーゲージ、その下に電磁弁をつけています。f:id:toronto1030:20170626135222j:image
  3. チューブの径が6mmと3mmのものがある。
    耐圧、シリコンチューブの径が6mm用と3mm用のCO2キットやレギュレーター、拡散器があります。多くの人が汎用性が高く、パーツが豊富な6mmを使用していますが、間違えないようにご自分の使用するものを選んでください。
  4. ワンタッチ継ぎ手の製品にシリコンチューブを接続する場合
    スピコンや、ストップバルブ、逆流防止弁にはワンタッチ継ぎ手と呼ばれるものでホースを接続するものが多くあります(下の写真参照)。

    f:id:toronto1030:20170627114235j:plain

    これは基本的に耐圧チューブなどの硬いチューブをつなぐものなので、シリコンチューブはそのままでは接続できません。耐圧チューブを使うか、もしくはシリコンチューブに入れて使用する「インサートリング」(下の写真)を使用してください。

    f:id:toronto1030:20170627114001j:plain

以上が注意する内容です。

ミニボンベを使用したCO2添加方法/配管

ミニボンベを使用する上で最低限必要なものと注意事項は以上になりますが、次はこれらをどう接続して、水槽にCO2を添加するかについて書きますね。

簡単な順番は

 

ミニボンベにレギュレーターをねじ込んで ⇨  ストップバルブ ⇨ スピコン → 逆流防止弁 → バブルカウンター → 拡散器

 

です。基本的に ⇨ は耐圧チューブ、 → はシリコンチューブでつなぎますが、製品によって逆流防止弁の上流をシリコンチューブでつないだり、レギュレーター直下からシリコンチューブが接続可能なものもあります。

上記の場合、スピコンがワンタッチ継ぎ手である事が多いので、逆流防止弁がワンタッチ継ぎ手のものでない場合、シリコンチューブのスピコン側にインサートリングを入れて接続すればよい事になりますね。

 

ミニボンベを使用したCO2添加であると非常に快適で便利なもの

ここからは必ず必要ではありませんが、あると非常に便利なものです。

・電磁弁、オートタイマー
時間が来たらタイマーと連動して、電磁弁を開けて、CO2を添加してくれるモノです。これセットで必要です。タイマーだけあっても、電磁弁だけあっても意味がありません。
毎日ストップバルブでCO2の開け閉めをする必要がなくなります。電磁弁はレギュレーターの直下に接続してください。また、電磁弁があれば、ストップバルブは不要ですが、自身はつけておいた方が良いと考えています。何故かというと、拡散器の清掃時などにいちいち電磁弁を閉じなくてもストップバルブを閉じる事で、供給を止めることができ、便利だからですね。

ただし、長時間のメンテの場合は、レギュレータからCO2の供給を止めた方が安全だと思います。

・プレッシャーゲージ

これは本当になくても良いですが、電磁弁もしくはストップバルブとレギュレーターの間にあると、CO2を閉じた時にボンベ内の圧力が把握できるので、交換時期などの目安にはなると思います。必須ではありませんし、小型ボンベを数本ストックしておけばよい話ですね。

うちでは、通常0.15MPa位なので、分岐して他の水槽にも添加する場合には、圧力不足ですね。

 

以上、初めての方でも、なるべく分かりやすくポイントを書いたつもりです。何かの参考になればよいと思いますが、例のごとく接続や購入は自己責任でお願いしますね。

 

※ 参考までに

家の配管は以下のようになっています。拡散器はフィルターの吸水パイプに直接添加する様にしていますが、これをほかの拡散器にして水槽内に配置すれば機能します。

また、自分の場合、電磁弁、ボールバルブ、スピコン、プレッシャーゲージはアクアリウムメーカーのものではなく、一般工業用の製品(ピスコとかSMC、CKDなどのメーカー)を買って使っています。なぜかというと格段に安いからです。
規格などを間違えなければ、全く同じものもありますよ。

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読んでいただき、ありがとうございました!

 

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*1:実は、ADAの「システム74-YA/Ver.2」に汎用ミニボンベを接続できるようにするアダプタがあります。このアダプタをADAのレギュレーターに取り付けることで汎用ボンベが使えるようになりますが、メーカー保証は当然ありませんし、漏れなどの保証もありません。自己責任です。

CO2に関するちょっとした話

CO2の添加については過去の記事でも何度か触れていますが、陰性水草中心の今の水槽でも添加は継続しています。
本来であれば、それほど二酸化炭素を必要とする水草は無いので添加しなくとも良い環境ではあるのですが、自身は水草の育成というよりpHの維持という目的で添加しているといっても過言ではありません。

 

自身が現在の環境(pH6.2~6.5でブラックウォーターではない環境)を維持する上で重要だと思っているのは、
ソイル、アクアセイフ、CO2です。

これまでの少ない経験から、pHを最も安定させやすいのは間違いなく「ソイル」だと思います。pHをコントロールするソイルはもちろんですが、プラチナソイルなどの吸着系でもpHを維持するという点では非常に効果がありました。陰性水草で定番の「砂」を使わなかった理由は、この効果に期待したからです。

次に、アクアセイフ。基本的には立上初期と新規生体の導入初期1ヶ月を目安に、水換え毎に添加していますが、水道水のpHを見事に下げます。

そして、CO2です。添加している間はpHを弱酸性を維持。そして、添加していない消灯時間においても、KHが高ければpHは上昇しにくくなります。
KHは実質的に炭酸水素イオン(HC03)量の事をいっていて、CO2を添加している水槽がアルカリ寄りならHC03に変化しやすく、逆に酸性寄りならCO2のままでいられます。ほとんどの水草はCO2を最優先で使いますが、足りなくなると「しゃーなしで(仕方なく)」HC03を吸収し始めます。なので、基本的にCO2添加量が少ない水草水槽では、KHは低下する傾向になるんですね。

そしてCO2濃度はpH、KHと密接に関係していて、以下の表の様な関係性があります。これ有名ですね。

添付した表は計算式からExcelで作成した自作の表です。適正値は自己流です。ご注意を!f:id:toronto1030:20170620164905j:image

ですので、CO2を添加することでKHの低下を防ぎ、結果として,pH変動を少なくできるんです。

これが自身がCO2を添加し続ける理由です。

実験できる環境があれば、添加を止めて実証したいのですが、残念ながらうちにはその余力がありません・・・残念。

自身の水槽はpH6.3、KH3程度なので、CO2濃度は55.9mg/lと濃いですけどね・・・、様子を見ながら、対処するかどうかを決めていきたいと思っています。

 

 

あと、うちは小型ボンベを使っていますが、発酵式を使われている方も結構いますね。

発酵式も当初、迷ったのですが、添加量を制御できない事が気になって結局ボンベ式にしました。これから夏になると水温も上がり、酸素量が少なくなります。二酸化炭素も溶けにくくなりますが、酸素の30倍近くは溶けます。さらに発酵式だと気温が上がれば発酵しやすくなる事もあり。それでも、酸欠になる可能性は低いとは思いましたが、リスクではありますし、家をあけることが多いので思い切って投資したわけです。ただ、低コストで手軽に使えるという点では、魅力的な方法ですね。

結果的に小型ボンベでも1本3ヶ月くらいもってますし、初期投資は必要ですが、目立たないですし、後悔はしていません。

ミドボンを買わない理由は、あの存在感が家族に受け入れてもらえるとは思わなかったから。ですね^^;

 

 

読んでいただき、ありがとうございました!

 

おすすめのアクアリウム用品を独断で発表する話

いままで使用してきてオススメできるアクアリウム関連用品、添加剤などをランキング形式で発表します。

なお、個人的な見解や、好き嫌い、独断と偏見をふんだんに含んでおります。

 

オススメするアクアリウム用品BEST10

 

10位:ニッソー MUTE S

静音設計のエアポンプです。様々なレビューがありますが、うちのは音は静かです。リピート済みで、2台持ってます。
難点をあげると2つ。1つは水槽に吸盤で取り付ける仕様なのですが、自身の様にバックスクリーンがサンドだと、吸盤がくっ付きません・・・。仕方なく水槽のサイドに取り付けてます。邪魔です。2つ目はパワーが無いこと。小さなエアストーンを1つ使う程度の使い方に限定されます。
小型水槽のエアレーションが目的であれば、音も静かでオススメです。

 

9位:GEX 60cm水槽用組立2段台

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上下2段に60cm水槽が置けるスチール製のラック。うちでは上に30cmキューブ1つ、下段は物置になってます。組立てに少し力とコツがいりますが、コスパは高いです。

ちなみ、写真の上下天板、穿孔ボード、配電盤は自作品です。乗っかってる箱や中身も当然付属品ではございませんので悪しからず

 

8位:ニッソー プログラムタイマー NTー301 

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 照明の点灯と同時に電磁弁を開けてCO2を添加。消灯と同時にエアーポンプを稼働してエアレーション。二系統のタイマーを持っているのでこれ一台で全てまかなえて、あちこちに外出することが多い自分にはなくてはならないものですね。

 

7位:ADA Do!aqua Doピンセット XL

300mmの大きなピンセットです。この長さが便利。ADAである必要はないのですが、実はこれ、もらい物なんです。水草の植栽にはADAの水草専用ピンセットMを使っていますが、ゴミを取ったり、流木をどかしたりするのは、このデカイピンセットが断然使いやすいです。

 

6位:水作 プロホース エクストラS

水換え時には無いと困ります。サイズは水槽の大きさに合わせて。次も絶対にリピートしますし、オススメです。

 

5位:キョーリン 高性能活性炭 ブラックホール ミニ

ミニでなくても良いんですが、フィルターに入れやすいので。言わずと知れた。ですね。本当に高性能です。流木などレイアウトしていて茶色く濁ってしまう方にはオススメです。

 

4位:WPW CO2マスターアドバンス

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写真がわかりにくくて申し訳ない。
水槽内に設置するディフューザーから出る細かなCO2の気泡が好きな人もいるでしょうが、はっきり言ってすぐ飽きますよね??こうなると、小型水槽では邪魔だし、拡散部に着く汚れやコケのメンテナンスは面倒だし、悪いところが目に付いちゃいます。その点、マスターアドバンスは外部フィルターの吸水側のホースに設置するので、小型の水槽にはもってこいですし、基本的にメンテナンスフリーです。
また、マスターアドバンスは密閉されたフィルター自体をミキサー替わりにするので、溶解効率が良く、一般的に言われているCO2添加量の半分以下でよいので経済的です。ただ、発酵式では使えません。
たまに、フィルター内部にCO2を入れたらバクテリアが死滅する。とか、書いてる記事を見ますが、添加量の問題だと思います。多少の影響はあると思いますが、水は循環しているので、水槽内でCO2を添加しても吸水口に近ければ基本的には変わらないと思います。

 

★★★ここからTOP3。ダントツのオススメです★★★

 

3位:ADA キューブガーデン
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自身は「おすすめの水槽は何か?」と聞かれたら迷わず「ADAのキューブガーデン」と答えます。この製品は安い水槽と比較して、透明度とシリコンの処理が格段に良いです。まさに雲泥の差。他社も透明度を売りにしている水槽を出していますが、実はこれと比較しても値段はそれほど高くないんです(「スペリア」というキューブガーデンの上位機がありますが、こちらはびっくり価格です。完全なる象徴的贅沢商品だと思ってますので、この製品は別物と考えてください)。
アクアリウムを再開するにあたり、ADA製品を買うなんて考えてもいませんでしたが、ショップでレイアウトされたキューブガーデンを見て一目惚れ。これを皮切りにADA製品をいくつか買いましたが、本当に良いと思ったのはやはり水槽です。
他のADA商品を買うなら、水槽を買ってください。と本気で思う一品です。

 

2位:アクアシステム コック付きバケツ 6l

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このバケツは正直高いです。が、使ってみれば「買ってよかった」と思わせるだけの利便性があります。
写真を見てわかるように、バケツの底にL字の溝があり、水槽のカドに合わせて置いておける。そして、底のコックを開けば水を注水できます。当然コックの開閉量によって、水をゆっくり注ぐことも可能。手放しで水の補充ができます。また、バケツには目盛りがついているので、プロホースなどで出した水の量と同じ量の新水を入れて補充すれば、放置しても平気です。少し目盛りが見にくいですが、墨を入れれば良い事ですしね。ただ、付属品に紙スケールが入ってるんですが、これは何の為に、どう使うのかが全くの謎です・・・。
ちなみに1l用というのもラインナップされています。

1位:マーフィード エコ・ペーハー

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とにかくお手軽、簡単にpHを測定できる。pHもバッチリ数値で表示されるのでわかりやすいです。校正するには専用の校正液が必要ですが安いので気になりません。
試験液や試験紙での測定では、どうしても数値が曖昧だし、そこそこの値段がしますので、こまめな測定をしていたら、即破産です。そういう意味で、こまめに測定する方であれば、本体価格は少し高いですが、本当にオススメです。

 

番外

※:まだ使ってないけど期待が大きい。とか、ランクに入らなかったが、なかなか良いものなどです。

・アップル iPhone

いきなりすいません・・・
ただ、写真を撮ったり、水質の測定データを記録したり、チャームで買い物したりと、なくてはならないツールです。オススメするものなのか?スマホでもできるじゃんか。という観点からランク外

 

・ADA グリーンブライティ・ニュートラルK

pHを上げないカリウム添加剤。自身の実験でもpHは上がりませんでした。
期待の添加剤ですが、現在、陰性水草中心にリセットしてしまったので、使っておらずランク外

 

・テトラ アクアセイフ プラス

他の塩素中和剤やコンディショナーも持っていて使っていますが、pHを少し下げてくれる(こちらも実験済み)のと、粘膜保護(こちらはパッケージの文言と成分予測から信じてます)の効果があるので、特にたくさん水換えする初期には、非常にありがたい製品です。
薬と併用できない事や、弱酸性や酸性寄りで管理している水槽では良いですが、そうじゃない水槽や魚もいるのでランク外

 

・ノーブランドのシリコンホース

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リリィパイプに接続してますが、これだと柔らかいので、清掃時に割るリスクはかなり低くなると思います。実際に掃除の時も簡単に安心してパイプから外せます。
ただ、リリィパイプでなければ不要ですし、そんなの使わなくても割らないよ。ってことも考えられるのでランク外

 

勝手なランキングですが、以上になります。

この他にも100均で買った便利なものも結構ありますが、こちらはまた別の機会に紹介したいと思います。

 

読んでいただき、ありがとうございました!

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硝化サイクルと水質浄化に関する話

 基本的なことすぎて『そんなことは君に言われなくても知ってるわ!』という事を、自身の経験といろいろな情報を元に記事にしました。要するにネタ切れによる苦し紛れです。

 
【水槽を立ち上げる】とは、どういうことを言っているのか?
魚は当然ですが餌を食べて糞をします。餌を与えれば食べ残しも出ます。この糞や食べ残しから猛毒のアンモニア(NH3、NH4+)が発生します(アンモニア水草の枯葉などが分解されても発生します)。
これをニトロソモナス属のバクテリアが分解することにより、毒性の強い亜硝酸塩(NO2)に変えられます。
この亜硝酸塩をニトロスピラ属のバクテリアが分解し、毒性の低い硝酸塩(NO3)に変える。
この一連の活動の事を【硝化サイクル】といって、硝化サイクルが出来上がり、生体を入れられる状態、もしくは生体を入れた直後の状態のことをアクアリウムでは「水槽を立ち上げる」といってます。たぶん。
 
生物濾過の役割は、硝化サイクルを担っている上記のバクテリア達(硝化細菌)を定着・繁殖させることにあって、硝化細菌を定着させる為には、アンモニアと酸素が必要です。生体の少ない初期からエアレーションを行う人が多いのはそのためですね。
そして、水槽の立上げにパイロットフィッシュが使われるのは、アンモニアを出す役割を担うためです。
パイロットフィッシュを使った立ち上げの手順を簡単にいうと、
カルキ抜きした水の水温を25〜27度程度に保ち、出来るだけ丈夫な魚を数匹入れ、濾過装置を稼動させてエアレーションを行い、アンモニア亜硝酸を検出したら、水換えにより濃度を薄める。これをアンモニア亜硝酸が検出されなくなるまで繰り返す。
水草は初めに植えても問題ありません。
亜硝酸の窒素分は珪藻(茶色い苔)が好む為、水換えを怠ると、この時点で一気に増殖することもあるようなので注意が必要です。
※この他にアンモニアを直接添加したり、マグロの切り身を入れたりする「フィッシュレスサイクリング法」というのがあるらしいですが、一度も実行したことがないので、ここではふれません。

自身が直近で立ち上げた30センチキューブ水槽ではパイロットフィッシュを4匹入れてから3日目にアンモニアを検出。6日目から亜硝酸が検出されだし、12日目にアンモニアが検出されなくなり、20日目で亜硝酸が検出されなくなりました。
アンモニア濃度は0.25mg/lを超えない、亜硝酸は1mg/lを超えない様に水換えを行っていました。パイロットフィッシュの役割を担ってくれた4匹のレッドプリステラのうち2匹は今も元気です。2匹は立上げ後に栄養失調と思われる要因で亡くなってしまいました。)
 
水槽の立ち上げに失敗し、生体を全滅させてしまったり、多くを犠牲にしてしまう原因としては以下が考えられます。
  • 水質測定を一切しなかった
    アンモニア濃度、亜硝酸塩濃度を確認できないので、タイミングだけで生体を入れてしまうため、硝化サイクルが出来上がっていない場合、生体をアンモニア中毒、亜硝酸中毒にしてしまう。
    また、バクテリア剤を入れて、それだけで安心してる場合も同様の結果が出ることがあります。バクテリア剤については賛否があり『そんなモノ、そもそも密閉された入れ物の中でバクテリアが健全でいられるはずがない』とか『入れても無駄。おまじないだ』とか『効果がある。うちでは何の問題もなく立ち上がった』とかとか。
    自身はあくまでも補助的な役割として一部の製品を使っていますが、過信も疑心もしてません。わからないので、しても仕方ない。
    そもそも全ての水槽において同じ効果が得られるはずがないモノです。
    飼育者の住んでいる土地の水質や環境で、その効果も変わるはずですし、もっと言えば、バクテリア剤を売っているお店の環境や、在庫されていた期間にも左右される。
    使う必要がない。といっているわけではないんですよ。立ち上げが早く安定する可能性はあるでしょうし、使いたいなら使っても良いが、ご自分の目で硝化サイクルが出来ているか確認しないと、リスクが伴いますよ。ということです。
  • 水温が高すぎる場合
    水温が高いと酸素の水溶性が阻害され、バクテリアの増殖に影響を及ぼす為、アンモニア亜硝酸濃度が下がりにくくなる。
  • 水槽にカルキ抜きをした水を入れて、即アンモニア亜硝酸塩、硝酸塩を確認し、検出されないため、問題ないと認識してしまう場合
    アンモニアが発生していないので、ニトロソモナス属のバクテリアは発生しておらず、立ち上がっていると勘違いして、多くの生体を入れてしまうことで、アンモニア中毒にしてしまう。(アンモニア中毒は酸素不足を招くので、エアレーションが十分なのに、水面に集まってパクパクする動作が見られる場合にはアンモニア過多による中毒の可能性があります)
これらに気をつければ、1ヶ月程度で水槽が無事に立ち上がるはずです。
 
これまでを踏まえて、少々強引にまとめます。
水槽の立ち上げが完了した。とは、
「自身の環境において、硝化サイクルが維持出来ていること」
なーんだ。当たり前じゃないか。って自分でも思いました。でも、ここで気をつけなくてはいけないのは、
「自身の環境で、維持出来ている」かどうかは、自分の眼で確かめてみて、はじめてわかることだ。という事です。そして「維持出来ている」というのは、アンモニア亜硝酸塩が繰り返し検出されない(硝化されている)状態になっている。ということです。
先にも記載しましたが、新しい水と濾過フィルターを使用して立ち上げた場合、アンモニア発生源を入れていないのに硝化サイクルは出来上がらないし、評価の良いバクテリア剤を入れたから大丈夫。ということはあったとしても、それはたまたまだと思った方が良いです。
そして、一度、硝化サイクルが出来あがれば、バクテリア剤などを入れなくても、水温管理と濾過フィルターのメンテナンスをしていれば、よほどの異常や投薬をしない限り崩壊することはないです。
したがって、アンモニアの発生源を入れて(パイロットフィッシュやフィッシュレスサイクリング法)から、アンモニア亜硝酸を確認し、検出されなくなるまでしっかり確認ができていれば、立ち上げを失敗することはないはずです。
 
 
 水草による水質浄化の効果について
硝化サイクルで最終的に作られる硝酸塩も、たくさん溜まってくると水質を酸性に傾けますし、生体にも良くありません。一般的には20~25mg/lを超えたら要注意だといわれていますね。
これを排出する為に水換えをする訳ですが、この硝酸塩の濃度を上げにくくする方法があります。
それが、水草による水質浄化の活用ですね。
水草の水質浄化というのは水草が硝酸塩を窒素分として取り込む事」で、根張りが良く、成長の早い水草をたくさん入れている水槽の場合は、硝酸塩濃度が上がりにくいといわれています。
ただし、これには留意しておくことがあります。
  • 窒素分の吸収は主に根から行われる
  • 吸収された窒素分は水草が保持しており、トリミングなどにより外に出してやる必要がある
  • 先に触れたように、枯れてしまった水草アンモニアなどを出す為、早急に水槽から除去しないといけない
なぜ成長が早く根張りの良い水草が良いかというと、こういうことなんですね。
また、水耕栽培が水質浄化能力が高いといわれているのも、水中の根が窒素分を吸収し、本体が水の外にあるからではないか?と、文書を書いていて、今、思いました。
 
実際に、水換え頻度がまぁまぁ高かったこともあるとはいえ、ハイグロフィラ・ポリスペルマの成長が順調だったリセット前の自身の水槽では、通常時は硝酸塩はほぼ検出されませんでしたし、藍藻対策で遮光を実施した直後などに硝酸塩が検出される傾向がありました。
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逆に陰性水草が多く、暗い現在の水槽では、硝酸塩は薄っすら検出されることが多いです。
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通常、硝化により硝酸塩は徐々に蓄積され、水草の浄化により蓄積されるスピードが軽減されると考えると、硝酸塩が常に10mg/l以上検出される場合は、水草による浄化が間に合っていないと考えても良さそうです。すなわち、このような場合には、
  • 水草の量に対し生体が多すぎる
  • 成長が早く、水質浄化作用の高い水草が少ない
  • ろ過が間に合っていない可能性がある
ということが考えられます。
硝酸塩の排除方法として手っ取り早いのは、やはり水換えですが、マツモ、アナカリス、ハイグロフィラ・ポリスペルマ、ウィステリアなどは成長が早く、浄化能力が高いといわれていますので、これらの水草を増やすとか、別の水槽があるなら、生体を他の水槽に移して数を減らすことで、硝酸塩濃度を上げにくくする効果が期待できるはずです。
 
 
まずはしっかり水槽を立ち上げて硝化サイクルを確固たるものにし、大好きな生体や水草を入れてからは、定期的にpHと硝酸塩濃度を確認して、その結果を基に、適度な水換えをする。
そして、です。
これだけではなく、その結果から『水草の種類や量、生体とのバランスを考えて、整える』ことで、今までよりも、もう少し安心できる管理ができる様になるかもしれませんね。自身も引き続き試行錯誤を繰り返しながら実行して行こうと思います!!
※:ここらで、水草による浄化を活用すれば、水換えは不要。とか、水換え頻度が格段に長くなる。などと言いたいところですが、自分はどちらかといえば、適度な水換え推奨派ですし、そんなことを振りかぶっても責任は取れないので言いません。
 
読んでいただきありがとうございました!

水質調整剤の自分なりの使い分けとフルボ酸に興味があったので、少し調べてみた話

何なんでしょうね・・・。

水質調整剤って、なんでこんなに人を振り回すんでしょうか・・・。

次から次へと試したくなるというか、あれもこれもと使いたくなるんですよね。

俺だけですかね??

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前に、こんな記事を書きました。

toronto1030.hatenablog.com

 

 今回は、水質調整剤に限って、一部、重複するところもありますが、自分なりの使い分けと、気になっている製品とその理由について記事にしてみました。

 

基本として使用している製品

  • アクアシステム CLC
    バクテリアを死滅させてしまう活性酸素を打ち消す抗酸化アミノ酸を加えた塩素中和剤。水換え時に規定量を使用
  • アクアシステム バイオバランス
    天然成分が原料のアミノ酸発酵菌を含んだバクテリア剤。プロジェクトフィルターとプロジェクトソイルを使用している場合はメーカー推奨ということもあり、2~3週間に1度、水換え時に規定量を使用。大体、水換え2回に1回使用している感じですね。

自身の環境で、バイオバランスをこの間隔で使用しなくてはいけないかどうかは、はっきり言ってわかりません。硝化ができていれば、おそらくは不要です。底面フィルターのみで、新規の立ち上げなら、硝化が出来上がるまでは、メーカーの説明通り添加する事で早期立ち上げの手助けになると思いますが、パイロットフィッシュを入れて、時間をかけて立ち上げるなら、MUSTではないと思います。

アクアシステムさんのASP方式については、以下をご覧下さいませ。

http://www.aqua-system.net/jp/asp_method.shtml

自身は底面濾過と外部濾過を併用しており、外部濾過は現在の環境(リセット後)の前から使用しているろ材セットのまま移行しているので、硝化は出来上がっており、バイオバランスを添加する必要はないのかもしれません。ただ、目には見えない事ですし、底面濾過は新規立ち上げなので、1ヶ月程度は、説明書通りに添加しようと思っています。

 

特殊な使い方というか、こういう時に使うと決めている製品

  • テトラ アクアセイフプラス
    トリートメント用(表皮、エラの保護)として。また、新しい魚をメイン水槽に入れて1ヶ月間はCLCの代わりに塩素中和も兼ねて規定量を使用。あと、pHを下げる目的でも使ってます
    ※市販薬との併用は不可。また、コロイド剤は水の粘度が高くなる為、酸素が溶解しにくくなる(水温が上昇し、酸素が溶解しにくくなる夏場の使用には少し注意が必要かも)
  • zicra ジクラウォーターベニッシモ 熱帯魚用
    トリートメント用(消化吸収促進)として。水の匂いや濁りを解消し、ミネラル分を含むため、水草の成長促進にも、少なからず効果がありそうなので、バイオバランスの代わりにメイン水槽に規定量以下を定期的に入れてみようかと、ちょっと考えています。

主にトリートメント水槽や、トリートメント直後の水槽に使ったり、水の匂いが気になるときに使用してみたりと、常時使用しないものになりますね。

アクアセイフの変わった使い方として、水換え時に新水のpHを下げたい時に、規定量以下を使用してます。これに関しては自身の実験結果を元に、自己責任でやってますね。

 

今後買うかもしれない水質調整剤

  • アクシズ ウォーター・サプリ
    とにかく【フルボ酸】が気になる。ジグラのベタ用には記載があり、含まれているのだろうけど、自身が持っている熱帯魚用には記載がない。入っているかわからないので、ジクラの置き換えとして、試してみたいなと思ってます。

 

そして、気になるフルボ酸について、少し調べてみた。

ブラックウォーターは、有機酸の一種である腐植酸やフルボ酸が溶け出した水を指すらしく、腐植酸にはフミン酸、タンニンなどが含まれる。
フルボ酸は植物にミネラルを補給する役目を担っており、腐植酸やフルボ酸が水質に与える影響としては、

1.フルボ酸やフミン酸は当然ながら、酸なので、水質を酸性に傾ける。

2.水質を酸性に傾けるので、これが、微生物の活動を鈍らせて殺菌効果に繋がる。要するに弱酸性による影響ですね。

3.腐植酸は金属イオンと結合し、難溶性の塩を形成する性質があるらしく、ナトリウム、カルシウム、カリウム等の金属イオンの濃度を低下させる。

4.水の硬度は、平たく言うとカルシウムやマグネシウムイオンの量を表わすので、硬度の低い軟水になりやすい。

これだけみると、ブラックウォーターがチョコグラに良いのは明確ですね。
逆に、カルシウム濃度が低下するので、甲殻類には悪影響こそないかもしれませんが、良い影響を与えるとは思えない。よく、シュリンプにフルボ酸。みたいに言われてますが、それが何故なのか?フミン酸ほど金属イオンとの結合力が高くないのか?その辺ははっきりわかりませんでした。

自身は甲殻類にあまり興味がないので、詳しいことは調べていませんので、間違いがあるかもしれません。もし知っている方がいれば、教えてください。

ただ、弱酸性を好む魚にはフルボ酸は良さそうですね。

ここまでで、おそらく自身は「ウォーター・サプリ」を買っちゃいます。
購入したらレビューしてみたいと思います。

以上、またも適当な見解を含んだ記事でした。

 

読んでいただきありがとうございました!

 

水槽周りの関連機器やそのセッティングに関する話

少し暑くなってきましたね。
トロントです。

リセットも落ち着いてきたので、今の水槽に使用している器材やろ過セット、配線、配管を覚えておきたいなと思いまして。ネタもないので記事にしちゃいました。

 

メイン水槽と関連機器の設置、配線、配管
(位置関係などは実際と少し違います)

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照明、CO2、エアレーションは2系統のプログラムタイマーで一括管理しています。
自身は短期の出張が結構多いので、タイマーは必須ですね。
餌は自分でやりたいので、オートフィーダーにする気はありません。
留守中は娘に餌やりをお願いしています。

セッティングで特にこだわっているのは濾過とCO2関連ですね。

濾過の方法、中身については以前、記事に書いたので割愛しますが、各フィルターの吸出水側はダブルタップより水槽側にシリコンホースを接続しています。これは、吸出水パイプにリリィパイプを接続しているからで、やわらかく柔軟なシリコンホースは清掃時にパイプからめくる様に外せるので、パイプを割るリスクが減る。というネット情報を見つけたので、このアイデアを使わせてもらっています。なお、水槽の淵にもシリコンホースの真ん中に切れ込みを入れたものを挟んで、リリィパイプと水槽が擦れて、傷や割れが発生しにくい様にしています。

CO2については、水槽が30センチキューブなので、狭く、水槽内に拡散器を置きたくなかったのと、ディフェーザーのメンテが面倒なので、外部フィルターのホースに直接接続できるCO2マスターアドバンスを使用しています。外部フィルターの吸水側に接続するのは、メーカーの説明だと、外部フィルターにミキサーの役割を担わせ、CO2の溶解度を高くする為らしいです。
※エアレーションについても、エアーマスターアドバンスという製品があるので、それを出水側に取り付ければ、エアストーンと配管は水槽から出せますが、2211の出水パイプ径は10mmでエアーマスターアドバンスは12mmホースから対応なので、接続時にカスタマイズしなくてならず、面倒なのと、フィルターのそばにエアポンプを置くスペースがないので、今のセッティングにしています。
配管のポイントは二つ。
ひとつは、スピコンです。レギュレータにスピコンはついてますが、こちらはそもそも微調整がしにくい上にバブルカウンターから少し離れているので、うまく調整できず苦労した為、SMCの低速制御用スピコンをバブルカウンターの直前に入れて調整しやすくしています。
もうひとつは、ボールバルブで、吸水パイプの清掃時にCO2を止めるのですが、せっかく調整したスピコンを閉じたくないのと、電磁弁の電源プラグいちいち抜くのも面倒なので、開放されたスペースにボールバルブを設置しておくことで、簡単にCO2を止めることが出来て便利です。

 

保有している器材のリスト

こちらは、単に、メインとトリートメントの両水槽に使用している器材とリセット後に使わなくなった、もしくは最初から予備として持っている器材について、余計なものを買わないために、確認用として一覧にしたものです。
(消耗品は含みません)

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 ヒーターは壊れた時の予備として、水温計やエアーポンプなどは、水合わせや、隔離など一時的に使うことがあるので、1セット余分に持ってますが、あらためて紹介するほど変わったものや特別なものはもっていません・・・

現在使用している水槽ラックは60cm用なので、30cmキューブだと、上段にもう1つ水槽が置けるんですよねぇ。いつか増設を考えた時に「これはもってる。」「これは買わなきゃ!」って時に、このリストが役に立つかもしれませんが、読んでいただいている方にとっては何の役にも立たない情報ですね。申し訳ない。

これからどんどん暑くなってきますので、冷却ファンと逆サーモを買わないといけないかな。と思っています。流石にクーラーは買えませんのでね。それにあわせて水槽のフタも通気性のよいものに変えないといけないし。なるべく早めに準備したいと思っています。

 

読んでいただきありがとうございました!

水草用添加剤の中身に薄っすらとふれながら、自身の管理について少し紹介する話

水草用添加剤のほとんどは成分表示がないので、厳密には肥料ではないんですよね。

ですから、ここに書くことも、メーカーの説明書やネットの情報、一部自分で実験した結果をまとめたものになりますので、間違いや勘違いも含みます。たぶん。
そして大いに個人的な意見も含みます ^^;

 

で、まずはよく知られている添加剤(一部肥料を含む)と主成分表です

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ちなみに園芸用肥料である「ハイポネックス開花促進」の成分は0ー6ー4(窒素ーリンーカリ)また、アクアリウム製品だけど海外で成分が公表されているイニシャルスティックは、1ー0ー25(窒素ーリンーカリ)です。

こうしてみると、グリーンブライティ・ニトロは、他のものに比べて、なかなか難しい添加剤です。個人的には熱帯魚水槽用として窒素のみの添加剤が存在する意味がわからない。
窒素分はアンモニウムや硝酸を含む、もしくは分解されてアンモニウムや硝酸に変化するものを含んでいることが多く、メーカーも説明書に、アンモニア亜硝酸、硝酸を計測し、窒素過多に注意する旨の内容をしっかり書いてるので、これも例外ではないと思います。
水草は窒素、リン、カリをバランスよく吸収する為、多すぎる肥料分は余ってしまうでしょ?これがコケ等を発生させるのですが、どれだけ何が不足しているか把握するのは難しく、基本的には水草の成長度合いやコケの発生状況、水質などから判断する事になるのですが、窒素の場合、pHでは変化をつかみにくいと思うので、しっかり観察しながら、アンモニア、硝酸塩の含有量を定期的に確認していかないと、知らない間にアンモニア、硝酸塩が増えていき、最悪は生体にダメージを与えることになりかねない。
そういう意味で、ニトロは水槽内の状態を元に、ブライティK(ニュートラルK)、アイアン、ミネラルとセットで使ってね。という製品なんだろうなぁと思います。

そして、人気のカリウム肥料。
一般的な水草水槽では、魚を飼育していて、餌も与えているので、排泄物が分解された窒素化合物と餌などに含まれているリン酸は、水分中にあることが多い。だからカリウム肥料はアクアリウムでは人気があるんですよね。添加するのはカリウムだけでも良い。と言っているウェブサイトも結構あります。実際にはこれに微量元素(ミネラルってやつね)も必要だということなんですけど、一般的な環境においては、必要であればカリウムを添加する。というのがもっとも安全で効果のある方法だと自身も思います。
唯一の欠点はpHが上昇することですが、新しく発売された、グリーンブライティ・ニュートラルKは、メーカー説明でもpHが上がらないカリウム添加剤ですし、実際に実験した結果においてもpHは上がりませんでしたので、これがおすすめですね。

※:実験した結果はこちら

toronto1030.hatenablog.com

 

ここまで書いておいてなんですが、現在、自身はリストにある添加剤、肥料は一切使っていません。
まだリセットして間もないことや、陰性水草が多い事、底床がソイルというのもありますが、低光量でも、CO2添加のみで、そこそこ水草の調子は良いです。
魚を飼っている水草水槽なら、肥料云々を考える前に、CO2の添加を優先させるべきだと思います。

そして、自身は日頃、以下の様な事に注目して、何が起きているのかを考える様にしています(外れることも多々ありますが・・・)

  1. 水草の成長が鈍って、コケが増えてきたらカリウム不足による窒素過多の可能性が高い。ただし、この場合、水草の新芽が濃緑色になって、萎縮している場合は、逆にカリウム過多の可能性もある。
  2. コケも生えないけど、水草も育たない場合で、水槽内の生体が極端に少ない水槽では窒素、カリウム不足と考えられる。
  3. 黒髭ゴケが出たらリン酸過多の可能性が高い。
  4. 黒髭ゴケに加えてコケも多い場合は、リセットを考える。

これらを気にしながら水槽を眺めて、何かあれば、対処するわけですが、対処の仕方は人それぞれです。

自身の対処として、最近は、

加えるのではなく、減らす(外に出す)

事を中心に考える様にしました。

水換えの頻度や量の変更、コケの除去、照明時間の見直しや遮光、CO2添加量の調整などですね。

これでダメなら、1、2の場合は、水草用添加剤/肥料の投与。3の場合はリン酸除去剤の使用や木酢液の塗布などを行います。

これらの中には、pHやその他水質に影響を与えるものもあるので、当然、飼育している生体や水草、水槽の設置してある場所なども含め、環境に応じて実施しています。

pHへの影響については前に記事で記載しています

toronto1030.hatenablog.com

 

特に他の方と変わった事はしてませんね・・・

 

最近、よほどの事でない限り、何かあってもジタバタしない。というのが、水草にも生体にも一番良いのではないか?と考える様になって、万が一間違えた時でも、大怪我しない様に、まずは、加えるのではなく減らすのだろう。と思う様になりました。

そして、こうして自分の経験や考えを書き留めていく事で、次の失敗をより小さく出来ないか。と思い、この記事を書いてみました。

 

読んでいただきありがとうございました!