Choco-Goura Keepers

アクアリウムに関するちょっとした話

このブログに記載している内容は、アクアリウムに関する個人的なメモを含みます。あくまでも自身の経験と知識による見解ですので、万が一参考にされる場合は個人の責任の下でお願いします。また、ご意見、ご感想等ございましたら、お気軽にコメントください。

苔対策の効果について報告しておく話

またまた、お久しぶりです

 

以前、照明についてこんな記事を書きました。

照明に関する少し思い切った話 - Choco-Goura Keepers

この記事を書いたのが7月初旬なので、あれから2ヶ月ちょい。

今の水槽はこうなってます

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照明を暗くし、CO2はどちらかというとpH対策で2秒に1滴程度添加していますが、肥料は全く与えていない環境で、流石にゴマノハグサやルドウィジア、ポゴステモンについては、ほとんど育っていませんが、クリプト、ブセファランドラといった陰性水草は順調です。

 

そして、何と言っても苔の抑制効果は抜群です。

夏の暑い時期に、水草はもちろん、ガラス面に付着する苔もほとんど発生しませんでした。

苔が無いことで、ゴマノハグサなどはヤマトヌマエビのストレス発散の餌食となって、ことごとく引っこ抜かれてしまいましたが…

 

ただし、黒髭ゴケだけは、この水槽を立ち上げて4ヶ月で2回ほど木酢液で、対処しました。

これですね

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木酢液ベースなのにボトルのデザインがなかなか良いのでね。

水草を流木毎水槽から出して、これをシュッ!シュッ!とな。

あとは腹ペコエビにお任せといった具合です。

 

一応『最近のアクアリウムは明るすぎる』と振りかぶった記事を書いた手前、自分の水槽はどうなのよ。という意味も含めて、経過を記事にさせていただきました。 

 

少し気になるのは、肥料を添加したら、有茎草も育つのか?というところですが、こちらについてはもう少し余裕が出て来たら次のリセットの時にでも考えてみようと思います。

 

読んでいただきありがとうございました!!

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2回目のリセットについて考えはじめたという話

底面フィルター+ソイルを使ったスポット照射の貧栄養陰性水草水槽ですが、思っていたよりpHも安定しているし、コケの発生もほとんどないという、順調を絵に描いて額に入れたような状態を維持出来ているわけですが、なんとなーく水槽がごちゃごちゃしている様な気がしていて。

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もっとスペースを活用したレイアウトにできないかなぁ。

そして、やはり、底床を砂にしたいんですよね。

 

なぜかって??

 

そりゃ・・・

 

コリドラスにモフモフしてもらいたいし・・・

 

なんでだろう・・・

 

何よりも自然感を出したいからかな?

 

よくわからん!


なんとなくです。なんとなく。

 

という事で、ソイルを入れればリセットはつき物ですし、次回リセットの構想を始めようかな。と思い、少しそんな話をまとめておこうと思います。

 

次回リセットの構想として

1.底床は砂

砂を薄ーく敷いたレイアウトにしたい。
なんとか底面フィルターを使いたいと少しだけ考えたんですが、使っているのがアクアシステムのプロジェクトフィルターなので、厚みが・・。
それとやっぱり目詰まり対策が難しいので、底面フィルターは厳しいので撤去か・・・。

2.水草は陰性水草、生体は今のまま

やっぱり陰性水草がいいです。地味で。なので、肥料は入れませんし、照明は現在使っているファインスポットを使います。
生体ですが、水槽が1つしかないので、当然、今のままですね。
もしかしたらコリドラス?バイランティ?を2匹ほど買い足すかもしれませんが、これはリセット後の状態で判断します。

3.石を入れて高低差を作る

今までのレイアウトはどちらかというと平たーいものばかりだったので、大きな石を入れてレイアウトに極端な高低差をつけてみようかなと考えています。
現在の水槽で、光量である程度コケが抑制できることも分かったので、石につくコケ嫌いでしたが、入れてみようかなと思い始めました。


構想というほどのものではないな・・・

まぁ、それはさておき

 

課題は上記の様にレイアウトをしてセッティングしたときにpHが弱酸性に保てるかですね。

底床を砂にすることで、ソイルの力を借りられないわけだから・・・・いや、

待てよ・・・

ろ材としてプロジェクトソイルを使ってみるか。

そうだな。そうしよう。

ちゃんと機能するかは分かりませんが、ろ材としてソイルを入れている人もいるみたいなので、Tryしてみましょ。

 

4.ソイルをろ材として利用し、pHの安定化を試みる

これ追加で!
ただ、外部フィルターにソイルを入れると水流ですぐにダメになりそうですね。交換頻度を上げればよい程度のことであればさほど気にしませんが、目詰まりやフィルターを壊すようなことになると困っちゃいます。少し考えないといけないですね。

 

次回のリセットでのキーは、

ソイル以外の底床で、水を濁らせずに、いかに弱酸性でpHを維持するか。

その為にソイルのろ材使用に関するアレコレって事になりそうですね。

どこまでうまくいくのか?はたまた完全な失敗になるのか?大失敗にだけはならないように知恵を絞ってみたいと思っております。

 

読んでいただきありがとうございました!!

濾過について少し考えてみた話


お久しぶりです。

まだまだ暑いですね。


唐突ですが、皆さんは、濾過はどうしてますか?


濾過と一言で言っても水槽の大きさや飼育している魚の種類や量、水草の量、はたまた底床種類などによって種類やサイズも様々で、さらに、ろ材もいろいろなものがあって、結構悩みますよね。

 

自分的にはこれらを悩んで、考えている時が最高潮に楽しいんですけど。

 

前々から自身は濾過能力を最大に発揮させる為には

「可能な限りゆっくりと、濾過槽にまんべんなく水を送る」

ことだと思っています。

ただ、水量のある水槽において、ゆっくりと滴り落ちるような濾過をしていては処理が間に合いませんので、一般的に言われていたり、メーカーさんのノウハウとして公開されているように

最低でも1時間に水槽内容量の水を5回転できる流量を持ち、水草を育てたい場合には、できれば水量比で、ろ材実量が6%以上確保できるフィルターセットを選定する」

というのを参考にしています。

 

これらを踏まえて、ベストだと思うセッティングについて

  1. 外部フィルターのメイン+サブ直列式(30cmキューブ以上の水槽)
  2. 外部フィルターと、底面フィルターの併用(60cm未満の水槽)
    ※:直結ではありません。併用です。せっかくゆっくりと高能力な生物濾過ができる底面フィルターに流量の多い外部フィルターをつなげてしまうと、水の流れが速くなりすぎて、ゆっくりと生物濾過ができず、単に面積が大きく、目詰まりしやすい物理濾過装置と化してしまい、底面フィルターの良いところを活かしきれないと考えるからです。

大型魚を飼育するような水槽や環境に関しては、自身の経験もないですし、全くの勉強不足なので、省きます。

また、生体メインの水槽の場合、溶存酸素量を増やしたいので外部フィルターがベストとは言い切れません(18.9.8追記)

1.のフィルターセットは「CO2マスターアドバンス」で有名なWPWさんもおすすめしているセットです。
これの良さは濾過容量を稼ぎながら、攪拌しない程度に流量が絞れる(濾過容量の大きなフィルターを一基選定すると流量も多く、水槽内を掻き回してしまうリスクがある)事と、フィルター清掃をメインとサブ交互で行うことで、清掃時の水質悪化のリスクを少なくできる事です。
この場合、一般的な水槽容量に適応したフィルターを2台設置すると、水流もろ材実量も前記した目安に見合う事が多いです。(60cm規格水槽ならエーハイム2213を2台など)

2.のフィルターセットもありきたりの組み合わせですが、有効性について、少し突っ込んでみます。
底面フィルターは、エアリフト式が多く、モータ駆動式であっても流量調整可能なものが多いです。そのため、流量が緩やかで(または流量を絞る事で)、底床にゆっくりと水が通り、その濾過面積を最大限に活かした能力の高い生物濾過をさせることができ、それと共に、底床内に水流を作る事で止水域が少なくなり、有害物質が発生しにくくなる効果を得ることができます。

それに加えて、外部フィルターは物理濾過を意識したろ材セットにし、ゴミ取りをメインに考えるが、ろ材に定着したバクテリアにより嫌気にならない程度(水槽内の水を1時間に5回転できる程度)の生物濾過を担わせることで、底面フィルターの流量不足とメンテナンス不備による目詰まりなどで、水槽内が嫌気になるリスクを回避する事ができます。

底面フィルターは、底床に制約があり、定期的なメンテナンスが必要ですが、ほとんどの方が底床やフィルターの種類によらず、プロホースなどで底床掃除をしていると思いますので、それほど苦にする必要はないと思います。
唯一の弱点はコリドラスが好む様な、細かい砂を使えない。という事くらいですかね。

また、底面フィルターは水草に向かないのではないか?と言われます。理由としては、底床に栄養分がとどまらない。とか、根っ子がフィルタに絡みつく。という事だと思いますが、底床肥料を定期的に追肥しないといけない様な水草がどれほどあるの??という話です。また、根の絡みについては、ネットを敷くなど対策もあります。底面フィルターは水草育成には不向きではありますが、だめだというわけではないと思います。YouTubeでも様々な方が底面フィルターで綺麗に水草を育てているのをよく見ますし、上手な方なら水草も上手く育つと思います。
逆に陰性水草中心のレイアウトならどうでしょうか。流木や石に活着させることで掃除の時は、それごと水草を退避させればよいですし、底床にも根を張らない。栄養分も少なくてよいという意味では、底面フィルターは非常に有効な濾過フィルターになります。

 

ただし、水草の絨毯を作るような水草水槽という事であれば、素直に底面フィルター以外を選定した方が良いと思います。

 

では、実際に自身の環境ではどうなのか?

 

自身は陰性水草メインの30cmキューブ水槽に生体22匹(最も大きいものはコリドラス)を飼育している環境で、メイン(エーハイム2211:ろ材実量1l)+サブ(アクアコンパクト2005:ろ材実量1.3l)直列(ろ材実量は計2.3l)の外部フィルターを設置し、モータ駆動式の底面フィルターを併設しています。

ろ材セットは以下の通りで、底床にはソイル(アクアシステム プロジェクトソイル 水草)を敷いています。

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現在、このろ過セットで特に水が濁ったり、生体がおちてしまう事はなく、亜硝酸の検出はありません。あわせて、ガラス面へのコケの付着もほとんどなく、黒髭ゴケが一部の水草に少し付く程度なので、濾過としては十分機能しているのだと思います。

 

ただ、これが濾過の難しいところなのですが、だからといって、本当にそれがこのろ過セットのおかげか?といわれれば「たぶんね。」くらいの返事しかできないのも事実なんです。

いろいろ書きましたが、経験から言うと、濾過って、必要最低限のラインを上回っていれば、それ以上の効果は非常に分かりにくいものなんですよね。

 

そして、不満なこともあります。

それは、硝酸塩濃度が必ずしも低くない事です。

どれくらいかというと25mg/lほどを常に検出する状態。これはコケの発生がほとんどなくなったことにより水換えの頻度が減っていること。生体数に対し、養分を吸収できる水草が少ない事が影響しているのではないかと思っていますが、明確に言い切れるわけではありませんので、経過を観察しながら、硝化に関する試行錯誤をしながら、納得のいく結論が出せればと思っています。今後の課題ですね。

 

毎度毎度それらしいことを書いて、最後に「知らんけど」みたいな結論になってしまい申し訳ない!

 

でも、だからアクアリウムは面白いのだと自身は思っておりますです。はい。

 

読んでいただきありがとうございました!

 

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CO2小型汎用ボンベの配管について紹介する話

フレッシュウォーターアクアリウムを楽しんでいて、水草を育てている人であれば、ほとんどの人が何らかのかたちでCO2を添加していると思います。添加方法は、ミドボンと呼ばれる大型ボンベを使用している方から、ミニボンベ式、タブレット、発酵式など様々です。もちろん、添加していない。という人もいると思いますし、添加しなくても育つ水草は沢山あります。

今回は自身の環境をもとに、小型汎用、もしくは小型専用ボンベ、いわゆるミニボンベにてCO2を添加する場合の設備とその接続方法について紹介します。

 

ミニボンベを使用したCO2添加で最低限必要なもの

まず、ミニボンベでCO2を添加しようと考えた時に必要なものを紹介します。

厳密にはなくても良いものもありますが、それらはその機能を別のもので補填している場合と考えてください。

ミニボン(レギュレータに合ったもの)

・レギュレーター(ボンベの圧力を減圧し安全に使用できるようにするもの)

・ストップバルブ、ボールバルブ(CO2の供給を止めるバルブ。レギュレーターについている場合は不要)

・スピードコントローラー、スピコン(CO2の供給量を微調整するコントローラー、レギュレータについている場合は不要だが、調整がしづらく扱いづらい)

・逆流防止弁、チェックバルブ(水槽内の水が上流に流入するのを防ぐ弁、バブルカウンターについている場合は不要)

・バブルカウンター(CO2の添加量を確認するカウンター、拡散器についている場合は不要)

・拡散器(水に(水槽内に)CO2を添加するもの)

・耐圧チューブ

・シリコンチューブ

意外と忘れがちで大切なものを忘れていました。これです↓

・ボンベスタンド

ボンベは立てて使わないといけません。スタンドの代わりになるものがあれば良いですが、ない場合には必要です。

これだけです。あると便利なものはこの中に含みません。

極稀に減圧機能のついていないレギュレーターがネットオークションなどに出ている場合があるので、注意してください。

スピコンとストップバルブについて:
レギュレーターには開閉バルブが付いていて、スピコンを兼ねているものが多いです。スピコン付きのレギュレーターであればスピコンを別途購入する必要はありませんが、特に水槽と離れた場所にボンベを設置した場合、レギュレーターからバブルカウンターまでの距離が長くなるので、レギュレーターでの添加量調整が非常に難しく、正直イライラします。ですので、スピコンをバブルカウンターの近く(逆流防止弁の直前)に設置する事をお勧めします。また調整のしやすさから、できることなら低速制御用のスピコンを購入することをおすすめします。
ストップバルブについては、CO2の供給を止める際に使用しますが、レギュレータにスピコンしかない場合には、これか、もしくは、別で設置したスピコンでCO2の供給を止めなくてはいけない為、止める度に添加量の再調整が必要になり、実用的ではありませんので、必須としました。

ミニボンベを使用したCO2添加で注意すること

大きくは以下の4つです。

  1. ミニボンベは使い捨て。
    使い捨てです。中身がなくなったら交換しなくてはいけません。ミドボンの様に充填できません。
  2. 使用するボンベによって、レギュレーターが違う。
    レギュレーターは必ず使用するボンベに合ったものを選んでください。
    最も流通している汎用ミニボンベといわれているものは、ネジの部分が「5/8X18UNF」という規格でできています。「汎用ミニボンベ使用可能」と謳っているレギュレーターは、ほとんどがこの規格のものを使用できますし、現在、ほとんどのメーカーのレギュレーターはこの規格に準拠しています。
    注意しなくてはいけないのは、大型ボンベ(ミドボン)用とADAの製品です。
    ミドボン用はミニボンベと規格が違うので、専用のレギュレータの場合はミニボンベに使用できません。メーカによっては両方対応しているものもありますが、注意が必要です。
    実は自分はADAの「CO2システム74-YA/Ver.2」というレギュレーターを使用していますが、こちらには汎用ミニボンベは使用できません。ADAの「トロピカルフォレスト」というミニボンベが必要です。逆にトロピカルフォレストを汎用レギュレーターにも取り付けられません。ポイントはボンベの先端ネジの先にある突起です。これにより、汎用レギュレーターには接続できないようになっています。*1
    また、Do!aquaのCO2スターターキットのレギュレーターも専用で、Do!aquaの「CO2ボトル」といわれるボンベにしか使用できません。

    ↓ 家のボンベとレギュレータです。レギュレータのガス排出口直下にプレッシャーゲージ、その下に電磁弁をつけています。f:id:toronto1030:20170626135222j:image
  3. チューブの径が6mmと3mmのものがある。
    耐圧、シリコンチューブの径が6mm用と3mm用のCO2キットやレギュレーター、拡散器があります。多くの人が汎用性が高く、パーツが豊富な6mmを使用していますが、間違えないようにご自分の使用するものを選んでください。
  4. ワンタッチ継ぎ手の製品にシリコンチューブを接続する場合
    スピコンや、ストップバルブ、逆流防止弁にはワンタッチ継ぎ手と呼ばれるものでホースを接続するものが多くあります(下の写真参照)。

    f:id:toronto1030:20170627114235j:plain

    これは基本的に耐圧チューブなどの硬いチューブをつなぐものなので、シリコンチューブはそのままでは接続できません。耐圧チューブを使うか、もしくはシリコンチューブに入れて使用する「インサートリング」(下の写真)を使用してください。

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以上が注意する内容です。

ミニボンベを使用したCO2添加方法/配管

ミニボンベを使用する上で最低限必要なものと注意事項は以上になりますが、次はこれらをどう接続して、水槽にCO2を添加するかについて書きますね。

簡単な順番は

 

ミニボンベにレギュレーターをねじ込んで ⇨  ストップバルブ ⇨ スピコン → 逆流防止弁 → バブルカウンター → 拡散器

 

です。基本的に ⇨ は耐圧チューブ、 → はシリコンチューブでつなぎますが、製品によって逆流防止弁の上流をシリコンチューブでつないだり、レギュレーター直下からシリコンチューブが接続可能なものもあります。

上記の場合、スピコンがワンタッチ継ぎ手である事が多いので、逆流防止弁がワンタッチ継ぎ手のものでない場合、シリコンチューブのスピコン側にインサートリングを入れて接続すればよい事になりますね。

 

ミニボンベを使用したCO2添加であると非常に快適で便利なもの

ここからは必ず必要ではありませんが、あると非常に便利なものです。

・電磁弁、オートタイマー
時間が来たらタイマーと連動して、電磁弁を開けて、CO2を添加してくれるモノです。これセットで必要です。タイマーだけあっても、電磁弁だけあっても意味がありません。
毎日ストップバルブでCO2の開け閉めをする必要がなくなります。電磁弁はレギュレーターの直下に接続してください。また、電磁弁があれば、ストップバルブは不要ですが、自身はつけておいた方が良いと考えています。何故かというと、拡散器の清掃時などにいちいち電磁弁を閉じなくてもストップバルブを閉じる事で、供給を止めることができ、便利だからですね。

ただし、長時間のメンテの場合は、レギュレータからCO2の供給を止めた方が安全だと思います。

・プレッシャーゲージ

これは本当になくても良いですが、電磁弁もしくはストップバルブとレギュレーターの間にあると、CO2を閉じた時にボンベ内の圧力が把握できるので、交換時期などの目安にはなると思います。必須ではありませんし、小型ボンベを数本ストックしておけばよい話ですね。

うちでは、通常0.15MPa位なので、分岐して他の水槽にも添加する場合には、圧力不足ですね。

 

以上、初めての方でも、なるべく分かりやすくポイントを書いたつもりです。何かの参考になればよいと思いますが、例のごとく接続や購入は自己責任でお願いしますね。

 

※ 参考までに

家の配管は以下のようになっています。拡散器はフィルターの吸水パイプに直接添加する様にしていますが、これをほかの拡散器にして水槽内に配置すれば機能します。

また、自分の場合、電磁弁、ボールバルブ、スピコン、プレッシャーゲージはアクアリウムメーカーのものではなく、一般工業用の製品(ピスコとかSMC、CKDなどのメーカー)を買って使っています。なぜかというと格段に安いからです。
規格などを間違えなければ、全く同じものもありますよ。

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読んでいただき、ありがとうございました!

 

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*1:実は、ADAの「システム74-YA/Ver.2」に汎用ミニボンベを接続できるようにするアダプタがあります。このアダプタをADAのレギュレーターに取り付けることで汎用ボンベが使えるようになりますが、メーカー保証は当然ありませんし、漏れなどの保証もありません。自己責任です。

CO2に関するちょっとした話

CO2の添加については過去の記事でも何度か触れていますが、陰性水草中心の今の水槽でも添加は継続しています。
本来であれば、それほど二酸化炭素を必要とする水草は無いので添加しなくとも良い環境ではあるのですが、自身は水草の育成というよりpHの維持という目的で添加しているといっても過言ではありません。

 

自身が現在の環境(pH6.2~6.5でブラックウォーターではない環境)を維持する上で重要だと思っているのは、
ソイル、アクアセイフ、CO2です。

これまでの少ない経験から、pHを最も安定させやすいのは間違いなく「ソイル」だと思います。pHをコントロールするソイルはもちろんですが、プラチナソイルなどの吸着系でもpHを維持するという点では非常に効果がありました。陰性水草で定番の「砂」を使わなかった理由は、この効果に期待したからです。

次に、アクアセイフ。基本的には立上初期と新規生体の導入初期1ヶ月を目安に、水換え毎に添加していますが、水道水のpHを見事に下げます。

そして、CO2です。添加している間はpHを弱酸性を維持。そして、添加していない消灯時間においても、KHが高ければpHは上昇しにくくなります。
KHは実質的に炭酸水素イオン(HC03)量の事をいっていて、CO2を添加している水槽がアルカリ寄りならHC03に変化しやすく、逆に酸性寄りならCO2のままでいられます。ほとんどの水草はCO2を最優先で使いますが、足りなくなると「しゃーなしで(仕方なく)」HC03を吸収し始めます。なので、基本的にCO2添加量が少ない水草水槽では、KHは低下する傾向になるんですね。

そしてCO2濃度はpH、KHと密接に関係していて、以下の表の様な関係性があります。これ有名ですね。

添付した表は計算式からExcelで作成した自作の表です。適正値は自己流です。ご注意を!f:id:toronto1030:20170620164905j:image

ですので、CO2を添加することでKHの低下を防ぎ、結果として,pH変動を少なくできるんです。

これが自身がCO2を添加し続ける理由です。

実験できる環境があれば、添加を止めて実証したいのですが、残念ながらうちにはその余力がありません・・・残念。

自身の水槽はpH6.3、KH3程度なので、CO2濃度は55.9mg/lと濃いですけどね・・・、様子を見ながら、対処するかどうかを決めていきたいと思っています。

 

 

あと、うちは小型ボンベを使っていますが、発酵式を使われている方も結構いますね。

発酵式も当初、迷ったのですが、添加量を制御できない事が気になって結局ボンベ式にしました。これから夏になると水温も上がり、酸素量が少なくなります。二酸化炭素も溶けにくくなりますが、酸素の30倍近くは溶けます。さらに発酵式だと気温が上がれば発酵しやすくなる事もあり。それでも、酸欠になる可能性は低いとは思いましたが、リスクではありますし、家をあけることが多いので思い切って投資したわけです。ただ、低コストで手軽に使えるという点では、魅力的な方法ですね。

結果的に小型ボンベでも1本3ヶ月くらいもってますし、初期投資は必要ですが、目立たないですし、後悔はしていません。

ミドボンを買わない理由は、あの存在感が家族に受け入れてもらえるとは思わなかったから。ですね^^;

 

 

読んでいただき、ありがとうございました!

 

おすすめのアクアリウム用品を独断で発表する話

いままで使用してきてオススメできるアクアリウム関連用品、添加剤などをランキング形式で発表します。

なお、個人的な見解や、好き嫌い、独断と偏見をふんだんに含んでおります。

 

オススメするアクアリウム用品BEST10

 

10位:ニッソー MUTE S

静音設計のエアポンプです。様々なレビューがありますが、うちのは音は静かです。リピート済みで、2台持ってます。
難点をあげると2つ。1つは水槽に吸盤で取り付ける仕様なのですが、自身の様にバックスクリーンがサンドだと、吸盤がくっ付きません・・・。仕方なく水槽のサイドに取り付けてます。邪魔です。2つ目はパワーが無いこと。小さなエアストーンを1つ使う程度の使い方に限定されます。
小型水槽のエアレーションが目的であれば、音も静かでオススメです。

 

9位:GEX 60cm水槽用組立2段台

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上下2段に60cm水槽が置けるスチール製のラック。うちでは上に30cmキューブ1つ、下段は物置になってます。組立てに少し力とコツがいりますが、コスパは高いです。

ちなみ、写真の上下天板、穿孔ボード、配電盤は自作品です。乗っかってる箱や中身も当然付属品ではございませんので悪しからず

 

8位:ニッソー プログラムタイマー NTー301 

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 照明の点灯と同時に電磁弁を開けてCO2を添加。消灯と同時にエアーポンプを稼働してエアレーション。二系統のタイマーを持っているのでこれ一台で全てまかなえて、あちこちに外出することが多い自分にはなくてはならないものですね。

 

7位:ADA Do!aqua Doピンセット XL

300mmの大きなピンセットです。この長さが便利。ADAである必要はないのですが、実はこれ、もらい物なんです。水草の植栽にはADAの水草専用ピンセットMを使っていますが、ゴミを取ったり、流木をどかしたりするのは、このデカイピンセットが断然使いやすいです。

 

6位:水作 プロホース エクストラS

水換え時には無いと困ります。サイズは水槽の大きさに合わせて。次も絶対にリピートしますし、オススメです。

 

5位:キョーリン 高性能活性炭 ブラックホール ミニ

ミニでなくても良いんですが、フィルターに入れやすいので。言わずと知れた。ですね。本当に高性能です。流木などレイアウトしていて茶色く濁ってしまう方にはオススメです。

 

4位:WPW CO2マスターアドバンス

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写真がわかりにくくて申し訳ない。
水槽内に設置するディフューザーから出る細かなCO2の気泡が好きな人もいるでしょうが、はっきり言ってすぐ飽きますよね??こうなると、小型水槽では邪魔だし、拡散部に着く汚れやコケのメンテナンスは面倒だし、悪いところが目に付いちゃいます。その点、マスターアドバンスは外部フィルターの吸水側のホースに設置するので、小型の水槽にはもってこいですし、基本的にメンテナンスフリーです。
また、マスターアドバンスは密閉されたフィルター自体をミキサー替わりにするので、溶解効率が良く、一般的に言われているCO2添加量の半分以下でよいので経済的です。ただ、発酵式では使えません。
たまに、フィルター内部にCO2を入れたらバクテリアが死滅する。とか、書いてる記事を見ますが、添加量の問題だと思います。多少の影響はあると思いますが、水は循環しているので、水槽内でCO2を添加しても吸水口に近ければ基本的には変わらないと思います。

 

★★★ここからTOP3。ダントツのオススメです★★★

 

3位:ADA キューブガーデン
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自身は「おすすめの水槽は何か?」と聞かれたら迷わず「ADAのキューブガーデン」と答えます。この製品は安い水槽と比較して、透明度とシリコンの処理が格段に良いです。まさに雲泥の差。他社も透明度を売りにしている水槽を出していますが、実はこれと比較しても値段はそれほど高くないんです(「スペリア」というキューブガーデンの上位機がありますが、こちらはびっくり価格です。完全なる象徴的贅沢商品だと思ってますので、この製品は別物と考えてください)。
アクアリウムを再開するにあたり、ADA製品を買うなんて考えてもいませんでしたが、ショップでレイアウトされたキューブガーデンを見て一目惚れ。これを皮切りにADA製品をいくつか買いましたが、本当に良いと思ったのはやはり水槽です。
他のADA商品を買うなら、水槽を買ってください。と本気で思う一品です。

 

2位:アクアシステム コック付きバケツ 6l

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このバケツは正直高いです。が、使ってみれば「買ってよかった」と思わせるだけの利便性があります。
写真を見てわかるように、バケツの底にL字の溝があり、水槽のカドに合わせて置いておける。そして、底のコックを開けば水を注水できます。当然コックの開閉量によって、水をゆっくり注ぐことも可能。手放しで水の補充ができます。また、バケツには目盛りがついているので、プロホースなどで出した水の量と同じ量の新水を入れて補充すれば、放置しても平気です。少し目盛りが見にくいですが、墨を入れれば良い事ですしね。ただ、付属品に紙スケールが入ってるんですが、これは何の為に、どう使うのかが全くの謎です・・・。
ちなみに1l用というのもラインナップされています。

1位:マーフィード エコ・ペーハー

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とにかくお手軽、簡単にpHを測定できる。pHもバッチリ数値で表示されるのでわかりやすいです。校正するには専用の校正液が必要ですが安いので気になりません。
試験液や試験紙での測定では、どうしても数値が曖昧だし、そこそこの値段がしますので、こまめな測定をしていたら、即破産です。そういう意味で、こまめに測定する方であれば、本体価格は少し高いですが、本当にオススメです。

 

番外

※:まだ使ってないけど期待が大きい。とか、ランクに入らなかったが、なかなか良いものなどです。

・アップル iPhone

いきなりすいません・・・
ただ、写真を撮ったり、水質の測定データを記録したり、チャームで買い物したりと、なくてはならないツールです。オススメするものなのか?スマホでもできるじゃんか。という観点からランク外

 

・ADA グリーンブライティ・ニュートラルK

pHを上げないカリウム添加剤。自身の実験でもpHは上がりませんでした。
期待の添加剤ですが、現在、陰性水草中心にリセットしてしまったので、使っておらずランク外

 

・テトラ アクアセイフ プラス

他の塩素中和剤やコンディショナーも持っていて使っていますが、pHを少し下げてくれる(こちらも実験済み)のと、粘膜保護(こちらはパッケージの文言と成分予測から信じてます)の効果があるので、特にたくさん水換えする初期には、非常にありがたい製品です。
薬と併用できない事や、弱酸性や酸性寄りで管理している水槽では良いですが、そうじゃない水槽や魚もいるのでランク外

 

・ノーブランドのシリコンホース

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リリィパイプに接続してますが、これだと柔らかいので、清掃時に割るリスクはかなり低くなると思います。実際に掃除の時も簡単に安心してパイプから外せます。
ただ、リリィパイプでなければ不要ですし、そんなの使わなくても割らないよ。ってことも考えられるのでランク外

 

勝手なランキングですが、以上になります。

この他にも100均で買った便利なものも結構ありますが、こちらはまた別の機会に紹介したいと思います。

 

読んでいただき、ありがとうございました!

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硝化サイクルと水質浄化に関する話

 基本的なことすぎて『そんなことは君に言われなくても知ってるわ!』という事を、自身の経験といろいろな情報を元に記事にしました。要するにネタ切れによる苦し紛れです。

 
【水槽を立ち上げる】とは、どういうことを言っているのか?
魚は当然ですが餌を食べて糞をします。餌を与えれば食べ残しも出ます。この糞や食べ残しから猛毒のアンモニア(NH3、NH4+)が発生します(アンモニア水草の枯葉などが分解されても発生します)。
これをニトロソモナス属のバクテリアが分解することにより、毒性の強い亜硝酸塩(NO2)に変えられます。
この亜硝酸塩をニトロスピラ属のバクテリアが分解し、毒性の低い硝酸塩(NO3)に変える。
この一連の活動の事を【硝化サイクル】といって、硝化サイクルが出来上がり、生体を入れられる状態、もしくは生体を入れた直後の状態のことをアクアリウムでは「水槽を立ち上げる」といってます。たぶん。
 
生物濾過の役割は、硝化サイクルを担っている上記のバクテリア達(硝化細菌)を定着・繁殖させることにあって、硝化細菌を定着させる為には、アンモニアと酸素が必要です。生体の少ない初期からエアレーションを行う人が多いのはそのためですね。
そして、水槽の立上げにパイロットフィッシュが使われるのは、アンモニアを出す役割を担うためです。
パイロットフィッシュを使った立ち上げの手順を簡単にいうと、
カルキ抜きした水の水温を25〜27度程度に保ち、出来るだけ丈夫な魚を数匹入れ、濾過装置を稼動させてエアレーションを行い、アンモニア亜硝酸を検出したら、水換えにより濃度を薄める。これをアンモニア亜硝酸が検出されなくなるまで繰り返す。
水草は初めに植えても問題ありません。
亜硝酸の窒素分は珪藻(茶色い苔)が好む為、水換えを怠ると、この時点で一気に増殖することもあるようなので注意が必要です。
※この他にアンモニアを直接添加したり、マグロの切り身を入れたりする「フィッシュレスサイクリング法」というのがあるらしいですが、一度も実行したことがないので、ここではふれません。

自身が直近で立ち上げた30センチキューブ水槽ではパイロットフィッシュを4匹入れてから3日目にアンモニアを検出。6日目から亜硝酸が検出されだし、12日目にアンモニアが検出されなくなり、20日目で亜硝酸が検出されなくなりました。
アンモニア濃度は0.25mg/lを超えない、亜硝酸は1mg/lを超えない様に水換えを行っていました。パイロットフィッシュの役割を担ってくれた4匹のレッドプリステラのうち2匹は今も元気です。2匹は立上げ後に栄養失調と思われる要因で亡くなってしまいました。)
 
水槽の立ち上げに失敗し、生体を全滅させてしまったり、多くを犠牲にしてしまう原因としては以下が考えられます。
  • 水質測定を一切しなかった
    アンモニア濃度、亜硝酸塩濃度を確認できないので、タイミングだけで生体を入れてしまうため、硝化サイクルが出来上がっていない場合、生体をアンモニア中毒、亜硝酸中毒にしてしまう。
    また、バクテリア剤を入れて、それだけで安心してる場合も同様の結果が出ることがあります。バクテリア剤については賛否があり『そんなモノ、そもそも密閉された入れ物の中でバクテリアが健全でいられるはずがない』とか『入れても無駄。おまじないだ』とか『効果がある。うちでは何の問題もなく立ち上がった』とかとか。
    自身はあくまでも補助的な役割として一部の製品を使っていますが、過信も疑心もしてません。わからないので、しても仕方ない。
    そもそも全ての水槽において同じ効果が得られるはずがないモノです。
    飼育者の住んでいる土地の水質や環境で、その効果も変わるはずですし、もっと言えば、バクテリア剤を売っているお店の環境や、在庫されていた期間にも左右される。
    使う必要がない。といっているわけではないんですよ。立ち上げが早く安定する可能性はあるでしょうし、使いたいなら使っても良いが、ご自分の目で硝化サイクルが出来ているか確認しないと、リスクが伴いますよ。ということです。
  • 水温が高すぎる場合
    水温が高いと酸素の水溶性が阻害され、バクテリアの増殖に影響を及ぼす為、アンモニア亜硝酸濃度が下がりにくくなる。
  • 水槽にカルキ抜きをした水を入れて、即アンモニア亜硝酸塩、硝酸塩を確認し、検出されないため、問題ないと認識してしまう場合
    アンモニアが発生していないので、ニトロソモナス属のバクテリアは発生しておらず、立ち上がっていると勘違いして、多くの生体を入れてしまうことで、アンモニア中毒にしてしまう。(アンモニア中毒は酸素不足を招くので、エアレーションが十分なのに、水面に集まってパクパクする動作が見られる場合にはアンモニア過多による中毒の可能性があります)
これらに気をつければ、1ヶ月程度で水槽が無事に立ち上がるはずです。
 
これまでを踏まえて、少々強引にまとめます。
水槽の立ち上げが完了した。とは、
「自身の環境において、硝化サイクルが維持出来ていること」
なーんだ。当たり前じゃないか。って自分でも思いました。でも、ここで気をつけなくてはいけないのは、
「自身の環境で、維持出来ている」かどうかは、自分の眼で確かめてみて、はじめてわかることだ。という事です。そして「維持出来ている」というのは、アンモニア亜硝酸塩が繰り返し検出されない(硝化されている)状態になっている。ということです。
先にも記載しましたが、新しい水と濾過フィルターを使用して立ち上げた場合、アンモニア発生源を入れていないのに硝化サイクルは出来上がらないし、評価の良いバクテリア剤を入れたから大丈夫。ということはあったとしても、それはたまたまだと思った方が良いです。
そして、一度、硝化サイクルが出来あがれば、バクテリア剤などを入れなくても、水温管理と濾過フィルターのメンテナンスをしていれば、よほどの異常や投薬をしない限り崩壊することはないです。
したがって、アンモニアの発生源を入れて(パイロットフィッシュやフィッシュレスサイクリング法)から、アンモニア亜硝酸を確認し、検出されなくなるまでしっかり確認ができていれば、立ち上げを失敗することはないはずです。
 
 
 水草による水質浄化の効果について
硝化サイクルで最終的に作られる硝酸塩も、たくさん溜まってくると水質を酸性に傾けますし、生体にも良くありません。一般的には20~25mg/lを超えたら要注意だといわれていますね。
これを排出する為に水換えをする訳ですが、この硝酸塩の濃度を上げにくくする方法があります。
それが、水草による水質浄化の活用ですね。
水草の水質浄化というのは水草が硝酸塩を窒素分として取り込む事」で、根張りが良く、成長の早い水草をたくさん入れている水槽の場合は、硝酸塩濃度が上がりにくいといわれています。
ただし、これには留意しておくことがあります。
  • 窒素分の吸収は主に根から行われる
  • 吸収された窒素分は水草が保持しており、トリミングなどにより外に出してやる必要がある
  • 先に触れたように、枯れてしまった水草アンモニアなどを出す為、早急に水槽から除去しないといけない
なぜ成長が早く根張りの良い水草が良いかというと、こういうことなんですね。
また、水耕栽培が水質浄化能力が高いといわれているのも、水中の根が窒素分を吸収し、本体が水の外にあるからではないか?と、文書を書いていて、今、思いました。
 
実際に、水換え頻度がまぁまぁ高かったこともあるとはいえ、ハイグロフィラ・ポリスペルマの成長が順調だったリセット前の自身の水槽では、通常時は硝酸塩はほぼ検出されませんでしたし、藍藻対策で遮光を実施した直後などに硝酸塩が検出される傾向がありました。
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逆に陰性水草が多く、暗い現在の水槽では、硝酸塩は薄っすら検出されることが多いです。
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通常、硝化により硝酸塩は徐々に蓄積され、水草の浄化により蓄積されるスピードが軽減されると考えると、硝酸塩が常に10mg/l以上検出される場合は、水草による浄化が間に合っていないと考えても良さそうです。すなわち、このような場合には、
  • 水草の量に対し生体が多すぎる
  • 成長が早く、水質浄化作用の高い水草が少ない
  • ろ過が間に合っていない可能性がある
ということが考えられます。
硝酸塩の排除方法として手っ取り早いのは、やはり水換えですが、マツモ、アナカリス、ハイグロフィラ・ポリスペルマ、ウィステリアなどは成長が早く、浄化能力が高いといわれていますので、これらの水草を増やすとか、別の水槽があるなら、生体を他の水槽に移して数を減らすことで、硝酸塩濃度を上げにくくする効果が期待できるはずです。
 
 
まずはしっかり水槽を立ち上げて硝化サイクルを確固たるものにし、大好きな生体や水草を入れてからは、定期的にpHと硝酸塩濃度を確認して、その結果を基に、適度な水換えをする。
そして、です。
これだけではなく、その結果から『水草の種類や量、生体とのバランスを考えて、整える』ことで、今までよりも、もう少し安心できる管理ができる様になるかもしれませんね。自身も引き続き試行錯誤を繰り返しながら実行して行こうと思います!!
※:ここらで、水草による浄化を活用すれば、水換えは不要。とか、水換え頻度が格段に長くなる。などと言いたいところですが、自分はどちらかといえば、適度な水換え推奨派ですし、そんなことを振りかぶっても責任は取れないので言いません。
 
読んでいただきありがとうございました!