炭酸水で水草トリートメントの話
『南米水槽』という呪縛から解かれて、その小さなコリドラス水槽にはノープランでどんどん水草を植えていってるわけですが、
その中で感じて、新たにやり始めた事があります。
それは
炭酸水による水草トリートメント
です。
以前、ツイッターのフォロワーさんから聞いていたものの、植える水草も少なく、あまり気にしていませんでしたが、これをやるとやらないではスネールの発生率が全然違う事がわかりました。
やり方はチョー簡単
水草を買ってきたら、市販の炭酸水(単なる炭酸水です。レモン味とか何か入っているものは使わない)を容器に入れて、その中にドボン。
自分は3分くらいその中に沈めたら、水草を取り出して、濯いだら植栽。
これだけです。
スネールの殻は炭酸カルシウムが主成分なので二酸化炭素と反応して溶けてしまいますし、害虫などは酸欠により窒息して死滅してしまいます。
水草専用の害虫除去剤もありますが、自分は使い方により安全性に不安があるので使ってません。
炭酸水なら多少水草に残っていても安心ですしね。
ネットオークションやフリマアプリなどで頻繁に水草を買うので、この方法は手軽で、助かってます。
あ、あくまでも自己責任でやってます。
ご承知おきを。
読んでいただき、ありがとうございました!
女王から送られたエキノドルスを育てる話
この話は、ツイッターでのやり取りの中で、期せずしてSM女王よりエキノドルスを株分けしてもらうことになった筆者が、そのEchの希少性と市場価格を知って恐縮し、慌てふためいて、いろいろと調べたりアドバイスをもらって、育成していくお話です。
まずは、快くエキノドルスを株分けしてくれた女王にお礼を申し上げます。ありがとうございました。
※ご迷惑をおかけするといけませんので、ここではお名前は伏せる事にしました。
発端は、女王が投稿した自身の水草水槽の写真でした。
そこには鉢に植えられたエキノドルスやブセファランドラ、アヌビアスなどが並べられていたのですが、
「小さな水槽でおすすめのエキノドルスはありませんかね?」
と、聞いたところ、オパクスがオススメというリプライがあり、
「株分けしたげよか?」
というあっさりとした流れで、オパクス ヴェルデの希少性やらなにやらはまったくわからないまま、株分けをお願いしてしまいました。
その後、ハッと思ったんです。
軽々しくお願いしてしまったけれども、良かったのだろうか??
女王からは「エキノドルス オパクス ヴェルデ」を送る。という返事をもらっていましたので、これについて調べてみました。
女王が実際に送るといってくれた株
『エキノドルス オパクス ヴェルデ』
南米ヴェルデ川(RIO VERDE)産のめったに流通しない珍しいエキノドルスで深緑系原種の代表種
”オパクス”というのは”暗い(深緑色をした葉)”という意味で、生長が遅く、小型、丸葉。葉脈は5本、薄緑色ではっきりとし、葉脈と葉色のコントラストが大変美しい
花茎を上げることは殆ど無く、自生地では24~25度未満の低水温、水上なら極度の湿度がある場所ないし水中で自生する
若葉は葉の軸を中心に内側上側に反り、成葉は外側下方向に反り返る
げっ!気安く株分けをお願いするような代物ではないではないか・・・
そして、これは後で聞いたのですが、このヴェルデは女王が現地まで出向いて泥まみれになって採取した株だそうです。
これ、やっちまったな。。。
死んでも溶けさせる訳にはいかんな。
これといって整った環境が必要なわけではないみたいだが、現在リアルタイムで維持している2台の水槽のどちらにオパクスを入れるべきか。水槽の大きさは、どちらも小さな30センチキューブ水槽です。
1台は立ち上げて2ヶ月くらいの『黒い水槽』
文字通り暗さが売りで、底床はセラミック素材の砂敷きで薄っすい。
根はしっかり張らせないといけなさそうだから、他の水草の様にリングろ材に入れてポイっ!っていう訳にはいかない。かといって、直接植えるのは難しい。
もう1台は立ち上げて1年経過したソイル敷きの『陰性水槽』
CO2は強制添加しており、底床の厚さは5cm以上あるので問題なさそうだが、ソイルは完全にヘタってきているし、最近は猛威を振るっていないが、黒髭ゴケがちらほら発生している。
んーー。
結局、ソイルと肥料を入れた小さな植木鉢に植えて、黒い水槽に投入することにしました。
そして、2018年5月8日火曜日。
スチロールの箱にしっかり梱包されて、それは届きました。
その日、仕事の都合で21時頃に帰宅。うちの照明時間は17時~23時の6時間なので、あわてて箱を開封しました。
まず目に入ったのはこのお手紙
でしょうねっ!がんばって育てないとね。
中身ですが
・特製の黒い液体(カリウム、ビタミン、アイアン混合の液肥)
・リベラソイル
・植木鉢
・ペットボトルに入った水?(これ今でも何だったのかわかってません。保冷材??)
・お手製ネームプレート
そして、水草
・エキノドルス オパクス ヴェルデ
・ブセファランドラsp.“Kanowit”Sibu省
なんと、ブセまで送っていただいちゃいました。しかもモスと共に石に巻いて。
ほんと、ありがとうございます!
オパクスは小さな鉢にイニシャルスティック、リベラソイルを入れて。
ブセはそのまま黒い水槽に投入しました。
当面は一緒に送っていただいた黒い液体を添加して様子を見ながら丁寧に育てたいとおもいます。
今後の状況も含め、続編も書きたいとおもいます。
読んでいただきありがとうございます!!
水質調整に奮闘する話-2
立ち上げ中の水槽ですが、水入れから30日以上が経ちました。
すでにヤマトヌマエビ5匹とコリドラス・レセックス2匹が泳いでいますが、これまでpHを低下させる為にやってきた事を
※( )内はpH、青字はpHを上げる、赤字は下げる要因となりうるもの
2018年2月14日
飼育水1/3と新水2/3を注水
風山石を使った石組みに枝流木を入れ、底床に湧き水の砂と大磯砂を敷いたレイアウト(嵩上げ部には軽石をいれ、水草植栽予定地に若干のイニシャルスティックを仕込む)
・外部フィルター1機、ろ材はエーハイムメック、粗めフィルター、パワーハウスソフトベーシック、洗車スポンジろ材(カットしたもの)、ウールマット。シャワーパイプにはヨウ素殺菌ろ材を入れてある
・スポンジフィルター化したGEX F1に微細バルブ発生器「舞姫」を装着して常時エアレーション
・75Wヒーターを設置し、水温設定は25℃
2月15日(6.4)
ヤマトヌマエビを4匹投入
2月16日(7.0)
ブラックホールを投入
2月17日(7.3)
クエン酸を2ml水槽に直接添加
2月18日(7.5)
ブラックホールを撤去し、ヤマトヌマエビを1匹投入(メインに残っていた1匹を捕まえて入れた)
この日から基本毎日1/2~1/4の水換えを実施。換水にクエン酸を1~2ml添加(換水のpHは5~6程度。毎回測定し、その時の水槽内pH値により、添加量を変えていた)
2月23日(7.5)
水槽内にわさびの後入れ熟成玉を3個投入。
2月27日(7.6)
水換え継続中。ゼオライト400gを水槽内に設置
2月28日(7.5)
水換え継続中。
3月2日(7.4)
水換え継続中。少しpHが下がりはじめたか??
3月3日(7.3)
お湯で洗ったピートモス(農業用、pH無調整)をお茶パックに入れて2パックを水槽の水流のある位置に設置
3月5日(7.2)
ピートモスの効果がありそうなので煮沸したピートモス(農業用、pH無調整)をお茶パックに入れて2パックをフィルターにセット(水槽内のピートモスは撤去)
3月6日(7.2)
フィルターにピートを入れた翌日。pHは維持傾向。
3月7日(7.2)
狙いは6.5以下なので水換え継続。水はやっぱり黄色く色づく。
3月8日(7.2)
主に土留めの役割で入れていた風山石4個と左奥の大磯砂を撤去。
3月9日(7.2)
試験紙6in1で硬度0だったのでゼオライトを一旦撤去し、フィルターにピートモスを1パック追加。
3月11日(7.1)
スポンジフィルターを清掃し、白濁りが発生したためブラックホール投入。
3月14日(7.3)
前日は水換えせず。それだけでpHが上昇。白濁りが取れたためブラックホール撤去。
3月15日(7.3)
プロジェクトソイル水草用をお茶パックに入れて3パックをフィルターに設置。ピート3パックは水槽内の水流のある場所に移動して、わさびの後入れ熟成玉を3個追加投入。
3月16日(7.1)
ピートモス2パックを水槽内に追加投入
3月17日(7.0)
ソイルをフィルターに追加し、ピートを増やした効果か、6.9~7.0までpHが下がる。
3月21日(6.6)
pHは、この日まで6.9~7.1付近で安定。
この日の朝は時間があったので、pHメーターを校正して、測定したところ、数値は6.61 ん??
なにこの数値。。。すこしパニック。
試しに隣にあるメイン水槽のpHを測定すると昨日より0.3程度低い。
6.86の校正液につけてみても誤差0.02程度。
なんだよ・・・。
何時から数値がおかしくなったのか?今となっては全く分からない。こんな結末ってあるのかよぉ!!
お粗末さまでした。
とはいえ、これまでで感じた事を無理やりまとめます。
・やっぱり弱酸性を狙う場合、石は強敵だ。
・緩衝作用により、pHが元に戻ってしまう場合、ゼオライトでGHを下げ、緩衝作用を和らげる事ができそうだ。
・ピートモス、ソイルはpH調整にめちゃくちゃ有効だ。
pHを低下させたい時にはゼオライト + ピートモスもしくはソイルをフィルターに入れることで改善できることがわかりました。ただし、ソイルについては強い水流で崩れてしまい、思わぬトラブルを起こす可能性があることから細かなチェックや交換が必要になると思います。
オチはpHメーターの校正不備という後味悪い結果でしたが、今後は安定している事が確認できるまで経過を観察しながら、メインから生体と水草を段階的に移動していこうと思っています。
読んでいただき、ありがとうございました!
ずっと飼いたかったコリドラスを迎えた話
新しくセッティングしている30キューブですが、今いる魚を引っ越すよりも先に、新たな魚を投入しました。
『コリドラス・レセックス』です
ずっと飼いたいと思っていた魚でしたが、なかなか高価なので手がでませんでした。
ブリード個体が多く出回るまでは当分飼う事ができないんだろうなぁ。と思っていた矢先に、たまたま某大手オークションサイトで、お値打ちに販売されているのを発見し、オークションでの生体購入には不安もありましたが、とっさに2匹購入してしまいました。
いったいどれくらいのお値段だったのかというと、2匹で6,000円を切っていました。
1匹これくらいの値段で販売している店も少なくないので、自分なりに納得して購入したのですが、もう財布がやばいです。
注文時に
『できれば♂♀対で選別』
をお願いしたところ
『100%保証できないが、選別してみる』
と回答。
まだ、自分ではじっくり確認できていませんが、ペアを選んでいただいたみたいで、大変満足できる取引でした。
さて、レセックスが到着したのが3月17日の午前10時30分、1匹づつ袋に個装していて気の利いた包装だと思いました。
袋から1リットルの容器に水ごと生体2匹を移して、水槽に浮かべて温度合わせ。このときに水温とpHを測定。(水温:22℃、pH:7.18)
今セッティングしている水槽の水温は25℃、pHはこの時点で7.09でした。
10時40分から11時40分まで水温をあわせて、容器内の水温が24℃から25℃になった所で、いつもなら、1リットルの容器にヒーターを入れて水槽の外に出して点適法で水合わせをするのですが、今回のレセックスは丸々として5cm以上ある個体なので、小型の水槽に10Wのプリセットヒータをセッティングし、こちらに水ごと生体を移動して11時40分から14時40分の3時間かけて、点適法で水合わせを行いました。
しかし、底モノということもあるのでしょうが、レセックス。水合わせ中にほとんど動きません。ヒレも動かさないので、もう結構ドキドキ、ハラハラでしたが、無事に水槽に移動できました。
今回はこの水槽にヤマトヌマエビのみしかいないので、狭い水槽でのトリートメントは不要と判断しました。
※:今までずっともやもやしていて、今回確信したのですが、点適法で水合わせをする場合、ポンプを使う訳ではないので、水を合わせる水槽より低い位置に容器を移動しなくてはならず、家みたいに玄関アクアだと、容器にヒーターを入れていても一時的にせっかく合わせた水温が変化(この時期なので低下)してしまうんですよね。小型のヒーターで、立ち上がりの問題もあるんでしょうが、水槽内に容器を入れた状態で、ピペットで定期的に水の足し引きをする水合わせのほうが、実は良いのではないかと思います。次回からはピペットで水合わせを行おうと思っています。
現在は2匹仲良く泳いでくれています。
ただし、1つだけ気になる事が。
1匹の両側の胸ビレ先端に白い塊があることです。寄生虫なのかエロモナスなのか、特に異常が無いのか判断がつかないので、水温を27℃に上げて底床掃除と水換えをつずけて様子を見てみようと思いますが、症状に変化があれば、対処を考えないといけないですね。
それにしても、
『Co.レセックス』
黒い体にアイバンド横のオレンジの発色が格好良く。加えて、存在感のある身体つきとピーンと伸びた背びれ。何より、コリドラス特有の行動の可愛さを持ち合わせた申し分ない魚だと思わんですか?
もっと黒く、オレンジの発色が良くなるように育てて行きたいと思います。
読んでいただきありがとうございました。
アクアリウムでよく使われる水質指標を自分なりにまとめてみた話
タイトルから、かなり振りかぶってますが、アクアリウムでよく目にする水質に関連する用語や指標について、あくまでもアクアリウム目線で、そして個人的な意見をふんだんに交えて、まとめてみました。
今回も個人的な見解を大いに含みます。ご承知おきを。
pH(水素イオン濃度)
溶液中の水素イオンの量を1から14の数字で表したもの。
7を中心に、それ未満が酸性(数字が小さくなるほど強い酸性)。逆に7を超える場合がアルカリ性(数字が大きいほど強いアルカリ性)。水槽内の環境では、一般的に時間と共に酸性に傾いていく。
そしてよく聞くpHショックという言葉。特にエビは水質に敏感でpHショックを起こしやすいといわれていますが、うちのヤマトヌマエビに限っていうと、水換え前後でpH7.5から6.7程度急激に変化しても、何の問題も起こしません。
pHショックといっていますが、実際には水全体の成分の変化の影響をそう呼んでいるみたいです。
うちの例では、換水の水温を水槽内よりやや低めに調整している事と、試薬によるアンモニア濃度(NH3/NH4+)はほぼ0であり、pHが酸性方向に変化しているので影響が出なかっただけ。と考えています。
アンモニアのところで記載しますが、アンモニウムイオン(NH4+)は水温上昇と、特にpHが上昇する事で急激に遊離アンモニア(NH3)に変化する為、これが例えば試薬によるアンモニア濃度(NH3/NH4+)が2mg/l検出されている水槽で、水換え前後でpH8.0から8.8に変化した場合、実際の遊離アンモニア濃度は0.11mg/lから0.5mg/lに跳ね上がり、かなり危険な状態に陥る可能性が出てきます。
単純にpHショックといいますが、pHのみが影響するわけではないので、そこは注意しています。
簡単にまとめると:pH(水素イオン濃度)は、7を中性として、数値が低ければ酸性、高ければアルカリ性を表し、水槽管理の基礎となる指標。アルカリ性に傾くとアンモニアの毒性を高める。
その水槽が狙いのpHになっているか?または長く維持しているpHから大きく変化していないか?を確認し、変化が大きい場合には原因(添加物や汚れなど)や対応(水換えなど)を考える。
測定頻度:立ち上げ初期でなければ1週間に1度程度みていれば良いと思ってます。ただし、木酢液を使用したり、水換え時には都度確認。
KH(アルカリ度)
炭酸水素イオン(HCO3-)の量。
アルカリ度は数値が高くなればなるほど緩衝力が強く、水槽内のpHを急変させにくい。
アクアリウムでは単に水中の炭酸水素イオン(HCO3-)量のことで、化学で言っているKH(炭酸塩硬度)とは違います。
化学だと炭酸水素イオン(HCO3-)と結合しているカルシウムイオン(Ca2+)とマグネシウムイオン(Mg2+)を合計した量のことをいい、以下の式で表されます。
GH(全硬度=TH総硬度)=KH(炭酸塩硬度)+非炭酸塩硬度
アクアリウムの試薬では炭酸塩硬度は測定できない為、実際にはカルシウムイオン(Ca2+)とマグネシウムイオン(Mg2+)に加えHC03-と結合しているナトリウムイオン(Na+)なども測定しています。
そのため、理論上のKHよりもかなり大きく、誤差を含んだ値になり、測定するGHとKHには相関性は無く、測定した値がGH<KHなんて事になったりする。
簡単にまとめると:KH(アルカリ度)は、高ければ高いほどpHへの緩衝力が高く、pHを急変させにくい
水槽の管理においてはアルカリ度を測定しているだけなので、あまり重要ではない。
測定頻度:pHを確認していればアルカリ度は測定しなくても良い。という乱暴な言い方もできる。わざわざ測定する必要はなし。
GH(総硬度)
カルシウムイオン(Ca++)とマグネシウムイオン(Mg++)の合計量。
この数値が高い方が硬水、低いのは軟水。CaとMgのバランスはわからない。
どちらか一方が高濃度でも吸収できずに余ってしまうことから、GHが上昇する場合は、カルシウムイオン(Ca++)とマグネシウムイオン(Mg++)のバランスが悪いか、その他の微量元素が足りないと考えられる。
簡単にまとめると:GH(総硬度)は、カルシウムイオンとマグネシウムイオンの合計量で、数値が高いと硬水、低いと軟水を示す。
硬度を下げたい場合にはゼオライトによるイオン交換作用が有効だと思います。また、RO水を使用することでミネラル分を根こそぎ取り除くという方法もあるのでしょうけど、自身は基本的に肥料をあまり添加しないですし、そもそも淡水魚飼育でこれにお金をかける価値はないと今のところ思っています。
測定頻度:立ち上げ初期で石や大磯砂など一般的に硬度を上げるといわれているものを多く使用していて、pHを酸性寄りにしたい場合や、特に硬度に気を使う水草を植栽している場合に確認すれば良いかな。
TDS(伝導率)
電気をどれだけ通す水なのかを表したもの。
はっきりいって自分は淡水飼育での、これの重要性がまったくわからない。
純水(TDSは0)に対する不純物の量として判断できると思いますが、その不純物が何なのか特定できないので必要なミネラル分なのか、有害な物質なのかわからない。測定数値で云々という事ではなさそう。
数値の変化は見えるが、何かをした瞬間なら意味があるかもだけど、そうでない場合 「変化してるなぁ。。。。で??」ってなる。だから何??です。
簡単にまとめると:TDS(伝導率)は、純水を0として、水の中に溶けている物質の濃度を示す。(水質の良し悪し、水の汚れは数値からでは判断できない)
RO水など限りなく純水に近い(TDSが0に近い)水に対し、添加剤やミネラル分を添加しながら、水質調整するような管理をする場合に変化を確認できる。電気の通りやすさなので、不要な不純物の量でも水の汚れでもはない。
測定頻度:淡水飼育でRO水を使用していなければ測定する意味はほとんどない。「いらねーな。」これが自身の結論です。
NH3/NH4+(総アンモニア量)
遊離アンモニア(NH3)とアンモニウムイオン(NH4+)の合計量。
アクアリウムでいうアンモニアというのは総アンモニア量のことを言っている事が多い(少なくとも有名メーカーが出している試薬はこれを測定してます)。
アンモニウムイオンは水温の上昇とpHの上昇によって遊離アンモニアの状態に変化し、特にpHの上昇は加速度的に毒性の高い遊離アンモニアの割合を高めます。
簡単にまとめると:NH3/NH4+(総アンモニア量)は、非常に毒性が高く、同様の量でも特にpHが高い場合に毒性が高くなる。バクテリアにより亜硝酸塩に分解される。
試薬などを使用して、おおよその総アンモニア量がわかっても、pHが7と8では毒性が全く異なる事を頭に入れておかないといけない。
自分の場合は基本的にバクテリアが増殖するのを水換えをしながら待ちます。もしくは今まで飼育していた水槽の水やろ材、フィルターを移動します。
吸着するのであれば、ゼオライトが有効。活性炭では吸着できない。はず。
測定頻度:立ち上げ初期から検出されなくなるまでが基本でpHとセットで確認を行う。一度検出されなくなれば、よほどの変化が無い限り検出されなくなるので、水槽の水をすべて替えたり、塩浴、薬浴するなどした場合には確認する。
こんな感じ。
あくまでも自分の環境、飼育している魚や水草に限って感じたところを含んでいるので、ズレはあるかもしれませんが、自分なりにわかりやすくポイントをまとめたつもりです。
読んでいただき、ありがとうございました!!
水質調整に奮闘する話-1
空回しを初めて4日目のpHは7.5程度。
弱酸性を目指しているのですが、砂敷きで、石をゴロゴロ入れたレイアウトで底床に何も仕込んでない30センチキューブ水槽ではちょっと無謀かも。
と思いつつ、あの手この手を試しています。
ということで、今回は水質改善の為にやっていることについて記事にしてみました。
当初の計画はこうです。
水質改善(pHダウン)には、以前作ったクエン酸10%希釈液を換水に使用して、定期的に水換えをする事で、改善していきたい。
水換えに使っているバケツは6リットルで、これにクエン酸希釈液をワンプッシュ(1ml)すると、うちの場合バケツの水のpHは6.0になります(一応、毎回計ります)。
この水を使って水換えしていれば徐々に弱酸性に寄っていくでしょ。
4日目、5日目、6日目・・・・。
安易でした・・・。
ぜんっぜん下がらない。
pHメーターは7.5でピタリと安定。
このことをツイッターで何気なく呟いたところ、女王降臨!!
ツイッターのフォロワーさんの久美さんからわかりやすいアドバイスを頂きました。
※久美さんはクラブ経営をされている方で、SMの女王様でもあるらしいですが、水草をはじめアクアリウムについて、とても経験豊富な方で、親切にアドバイスをくれるんですよ。
久美さん、ありがとうございました。
そのアドバイスはこうです。
『例えば初期のpHが7.5の水槽を6.5にしたいのであれば、クエン酸でpHを6.5に調整した水を準備し、2週間くらいかけて水換えを継続して行う事で、狙いのpH6.5まで下げる事ができる。これがクエン酸でpHを調節する時のミソ』
なるほどぉ。地道な作業が必要なんだな。
で、なんで、そうなるのか??
単純に水素イオン濃度は足し引きで下がるものではないので、地道な換水が重要だよ。という事か?
本当にそれだけなのか?
少し調べてみると、
【水道水には緩衝作用がありpHが変動しにくい。】
という記述を目にしました。
緩衝作用・・・・。
水道水にはカルシウムやマグネシウム、ナトリウムにカリウムなどのミネラルが含まれてますよね。
緩衝作用の基本はアルカリ性の水質において、酸素イオン:H+が増えてもpHを変化させない能力のことなので、アルカリ度が高ければ緩衝能力は高く、逆に低ければ緩衝能力が低い。
うん。アルカリ度。
聞いたことありますね。
KH(炭酸水素イオン量)と呼ばれてるやつです。
これは一般的に、炭酸水素カルシウムと炭酸水素マグネシウムが溶けている量といわれていて、KHが高ければpHは変動しにくい(酸性へ振れにくい)。
アクアリウムでは基礎知識的なものですよね。
pHの緩衝作用をもたらすのは炭酸水素イオンで、これは普通はカルシウムイオンと対をなしているので、pHを変えさせない犯人はこのカルシウムイオンっぽい。
ならば水槽中のカルシウムイオンを減らせば硬度が下がり、緩衝作用が弱まるはず。
自分の水槽環境でKHを上げる要因としては、水道水のほかにも、石や大磯砂に含まれるカルシウム分もあります。
石や大磯砂がKHを上げているのであれば、これを取り除くか、落ち着くまで水換えを繰り返さないといけないでしょうね。
これが久美さんからアドバイスをもらった方法。pHが弱酸性に安定するまで、定期的に狙ったpHのモノを添加し続ける。という事だと勝手に理解。
他にも。
水中のカルシウムイオン量を換水以外の方法で減らす有効な手段はなにか??
そのひとつにゼオライトによるイオン交換作用(カルシウムイオンの吸着)があります。
ゼオライトについて少し調べてみました。
【ゼオライトの構造はアルミニウム(+3価)ケイ酸(+4価)酸素(-2価)を互いに共有した立体構造になっており、ケイ酸の周りは電気的に中性となり、アルミニウムの周りは-1価となります。この負電荷を補償するために、骨格中に陽イオン(例えばNa+)が必要となります。イオン交換ではこの陽イオンが他のイオンと入れ替わりイオン交換といった現象がおきます。】
ふむふむ
そして、ゼオライトのイオン交換にはなにやら優先順位があるらしい。
ただ、これはゼオライトの種類などによっても違うし、本当にそうなのかはイマイチよくわからない。
Wikiでは
【Cs(セシウム) > Rb(ルビジウム) > K+(カリウム) > NH4+(アンモニウム) > Ba(バリウム) > Sr(ストロンチウム) > Na+(ナトリウム) > Ca2+(カルシウム) > Fe2+(鉄) > Al(アルミニウム) > Mg2+(マグネシウム) > Li(リチウム)】
となっていて、アンモニアよりカリウムを取り込みやすい事になっていますね。
ここまで書いておいてなんですが、今の自分にとって、順番はどうでも良いんです。
なぜなら、以下のような環境だからです。
・飼育水を使用して立ち上げているのでアンモニア濃度が特別高いわけではない。
・水草は後から移動するので、今の水槽には水草はなく、カリウムを取り込まれても影響度が低い。
狙いは『水槽中からカルシウムイオンを除き、緩衝作用を弱わめて水質を弱酸性にする。』
つまり、硬度(Ca・Mgイオン量)を低下させたい。
上記の通り、ゼオライトはアンモニア、カリウム、鉄もイオン交換しますが、立ち上げ初期で、水草を植栽していない環境であれば、優先的にカルシウムイオンを吸着してナトリウムイオンを放出するはずです。
ろ過バクテリアの働きが弱い初期の段階では、アンモニアを硝酸塩に変える硝化サイクルが完全ではないので、アルカリ寄りになりやすいと思うのですが、硝化サイクルができるまでの間は短期的にゼオライトを使う方法はかなり効果的だと考えられる。
簡単、急速にpH、硬度を下げるのであれば、ピートなどの腐食酸を使う方法がありますが、水が色付くので、最後の手段にしたい。
当面は、水換えと、ゼオライトを投入して様子をみます。
ところで、ネットを検索してみると面白い記事がありました。
“水槽全体に低pHを記憶させる事が重要。水槽内では水質を戻そうとする作用があるので、立ち上げ初期に狙いのpHを記憶させる。”
ほほ~ん。
記憶・・・深く考えない。
なんとなくそうなのか。という事を頭の片隅に記憶しておくにとどめよう。
現在、立ち上げから2週間経っても、次の日にはpH7.5に戻ってます。
ゼオライト投入して、まだ2日なのでもう少し頑張って、狙い通りにならなければピートモスなどに頼るしかないかな。
読んでいただき、ありがとうございました!
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【事前準備編-4】メイン水槽お引越しリセットの話-4(パイロットフィッシュ)
新しい水槽をセッティングし、空回しを開始して7日。
水槽にはヤマトヌマエビを5匹移動させました。
立ち上げ初期にエビの投入というのはセオリーから言うと好ましくないと思います。
当初の予定ではメイン水槽の水を大半使用する事で、生体、水草を一気に移動する目論見でしたが、ヒーター故障による水温低下事故により、それができなくなった為、メインの水をタネ水として定期的に水換えしながら、水槽環境を整える方法に切り替えて、この方法で水槽がどの様に立ち上がるのかを見極めたいと思っていたので、パイロットフィッシュを入れる予定はありませんでした。
しかし実際にはヤマトヌマエビ5匹を立ち上げ中の水槽に投入した。
今回の記事はヤマトヌマエビ投入の経緯についてです。
記事にするべきか否か、自分の中にとどめておけば良い話ではないか。と思いましたが、非難覚悟で記事にします。
実を言うと日ごろからヤマトヌマエビに関して、少し困っている事がありました
1つ目は、食害と水草の引抜き被害
アクアリウムを再開して、最初のセッティングではキューバパールグラスを見事なまでに引抜きましたし、ロタラやハイグロフィラは穴だらけにされました。
また、コリドラスの餌を横取りしてしまうので、なかなかコリドラスに行き渡らなかった。
リセット後には空いた水槽で水草水槽を計画していて前景草や柔らかい水草を抜かれたり、穴だらけにされたくないので、陰性水草と一緒にリセット後の水槽に移動してもらおうと思っていました。
食害のほうはこれで解決できると。
そして、もう1つ
弱っている魚を襲う事。
そもそもヤマトヌマエビに限らず、エビは雑食なので、当然、魚も食べます。
大きな魚や、小さくても元気な魚はエビには捕まらないので、よほどの事がなければ悲劇は避けられます。
しかし、今回の水温低下時にもそうですが、体の大きいヤマトヌマエビは衰弱している魚を容赦なく襲います。
実際に、過去に亡くしてしまったチョコグラやダイヤモンドネオンテトラは彼らの餌食になりました。
実は2月15日にはコリドラスが亡くなってしまいました。
うちでは初期の生体で、1年以上飼育していたのですが、このコリドラスも先日亡くなったチョコグラもそうですが、エビに尾ビレを捕まれて、逃れようと必死でした。
チョコグラの方は自分が確認したときには、すでに尾ビレがぼろぼろに裂かれていましたし、執拗に追い回していました。
これは最初からわかっていた事でしたが、これほど顕著に、しかも目の前で弱っている魚にやられると、流石に見てられない。
そもそもコケ取りの目的で投入している事もあるし、鑑賞飼育用として、自分の場合、甲殻類には全くといって興味がない。
そういった背景と、衰弱しているコリドラスを執拗に襲っているのを目の当たりにした状況も手伝って、エビを空回ししている水槽へ放り込みました。
魚がどんどん弱っている中で、さらにエビから執拗に襲われて、どんどん消耗していく。
それから開放してあげたい。
サテライトなどにエビを緊急避難させるなどの手はあったと思います。
冷静に考えればそうです。
ただ、その判断に至らなかった。
エビファンの方には不愉快な話かもしれませんが、これが正直な話です。身勝手な判断です。
こんな事を記事にして何になるのか?
このブログの目的は自身のアクアリウムの記録なので、行動として間違っている事でも自身が実施した内容や起こった事については記事にしておくべきだ。と思いました。
ヤマトヌマエビですが、幸いにも元気です。
空まわししている水槽にはメインの水槽から水をもって来ているので、いきなりアンモニア濃度が致死量に達することは無いとは思いますが、pHはもちろん、水質は不安定な状態です。
砂地に岩組のレイアウトにおいて、pHを弱酸性の環境にもっていく為、過酷な水換えもします。
ヤマトヌマエビには過酷な役割かもしれませんが、この水槽でしばらくアンモニア源として頑張ってもらいます。
リセット以降もこの水槽で暮らしてもらうつもりです。
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