Choco-Goura Keepers

チョコレートグラミーの育成とアクアリウムに関するちょっとした話

このブログに記載している内容は、アクアリウムに関する個人的なメモを含みます。あくまでも自身の経験と知識による見解ですので、万が一参考にされる場合は個人の責任の下でお願いします。また、ご意見、ご感想等ございましたら、お気軽にコメントください。

魚のトリートメントについての話

みなさんは新たな魚を購入した時に、どの様にして水槽に迎えますか?

昔は買ってきた袋のまま水槽に浮かべて、温度を合わせた後に袋の水と水槽の水を少しづつ混ぜながら最終的にドボンだったりしたのですが、最近は温度合わせの後に、点適法などでじっくりと水合わせをするやり方が主流ですね。

自身も当初は点適法で水合わせを行なって水槽に入れていましたが、魚を入れた翌日に白点病を発症し、水槽内に蔓延させてしまった苦い経験をしてから、自分なりの手順を決めてトリートメントをするようにしています。

トリートメントの仕方やノウハウは人それぞれで、どれが良いとか、正しいとかは、はっきりいってわかりません。どんな方でも最善と思われる方法で魚を投入しているわけで、トリートメントをしていない方も沢山みえますし、それも間違いではないと思います。トリートメント水槽の水質維持がうまく出来ず、かえって調子を崩してしまう可能性だってあるわけですし。

 

とはいえ、今回は、自身が良いと思うトリートメントの方法とその理由について少し書こうと思います。

 

トリートメントをする目的

購入した生体が、病気を発症する事も、他の生体に移す事もなく、元気に水槽で泳いでくれること。
これがトリートメントをする目的ですよね。そのためにメインの水槽とは別の場所で、購入した魚の状態を監視(病気、寄生虫の有無)しつつ、自分の水槽の環境や水質に慣らしながら、体力の回復を促す事が、トリートメントの役割です。

一見して問題なさそう。という事ではこの役割は果たせません。環境の変化や潜在している病原菌などの影響を見極めないといけないので、すこし時間がかかります。
あくまでも目安ですが、自身は最低でも2週間は様子を見たいと思っています。

また、トリートメントというと薬浴や塩浴をイメージしてしまうのですが、基本的には必要ないと思います。
理由は単純で、水質の維持が難しくなるからです。
先に言いましたが、トリートメント期間は最低でも2週間は欲しい。そうなると、ある程度の水質を維持しておかないと、かえって生体にダメージを与えてしまうリスクが伴います。
薬浴、塩浴に限って言いますが、この場合、バクテリアの活性が間違いなく低下しますし、薬によっては死滅してしまうこともあります。また、薬浴したときの経験からですが、薬の効果を失いたくないという余計な思考がはたらいて、水換えを控えてしまいがちになり、この状態で餌などを安易に与えてしまうと、アンモニア中毒を引き起こす可能性が高まります。

ですので、基本的には薬浴、塩浴はせず、簡易的な濾過と水温管理機器を設置した別水槽で飼育水や新水に必要に応じて粘膜保護材などを入れて、水換えをしながらじっくり様子を見る。というのが基本で、これで十分だと考えます。

様子を見ている段階で薬浴、塩浴の必要がある場合、また、予防の意味で薬浴、塩浴をしたい場合には、それなりの薬を選定し、いずれも水換えは水質を確認しながら、頻繁に行うことを前提に実施する事になりますね。ただし、粘膜保護剤を入れた場合、薬や塩分の浸透が妨げられるので注意してください。

※:自身は以前「グリーンFゴールド顆粒」を使用してトリートメントをした時に、アンモニア濃度が下がらず、ほぼ毎日1/2の水換えを行いました。

 

ここからは、具体的な機材や手順など理由も交えて書いていきますね。

 

トリートメントする為の機材

最低限必要なものは以下になります。

・購入した生体を入れられる大きさの水槽やプラケース
・スポンジフィルター、外掛けフィルターなどの安価な濾過装置
・エアレーション機器(ポンプとエアストーン、シリコンチューブ)
・温度管理機器(ヒーターやサーモなど)
・水合わせ用の入れ物(ビーカーなど)

具体的に自身の機材を紹介します。

トリートメントタンクは4.7リッターほどのプラケースです。小型のプラケースを選んだ理由として、まず、場所をとりません。そして、丈夫で割れないし、軽いので移動や片づけが簡単で気を使いません。これ、意外と重要なんですよね。
ガラス製の水槽はそれ自体が重いですし、大きさが大きくなると水を入れたままの移動は不可能です。開けた一等地にトリートメントタンクをおける場合は別ですが、大体は水槽台の下段や狭いスペースを使うことになるので、水質確認や水換え、魚の状態を確認するのに軽くて丈夫な水槽は最適なんです。設置場所が狭ければ場所を移して水換えや確認をすればよいですからね。
ただし、悪い点もあります。それは水量が少なくなるので、水質維持が難しいことです。こまめな確認と水換えが前提になりますが、トリートメント中の魚を放っておく。なんてことはあまりないので、この点はカバーできると思います。

次にフィルターですが、エアレーションも兼ねてスポンジフィルターを使っています。外掛けフィルターも設置と撤去が簡単で便利ですが、スポンジフィルターは小さく邪魔になりにくいので、必要であればトリートメント前にメイン水槽で稼動しておくことで、バクテリアを活着させる事ができますし、メンテナンスも楽です。

温度管理機器ですが、温度調整式の75Wヒーターを使っています。ヒーターは温度を変えられる方が、万が一、病気をした場合に水温を上げられるので、治療に便利です。

そして、できれば隠れ家のような場所が確保できると良いと思います。必要に応じて薬や塩を使うこともあるので、薬の成分の影響を受けず、簡単に洗える人工水草や人工物(土管や人工シェルターなど)がおすすめです。

 

自己流 トリートメントの手順
事前準備
  1. スポンジフィルターであればメイン水槽で少しの間、稼動しておく
  2. 魚を迎える前準備として、トリートメントタンクにメイン水槽の水を半分以上とカルキ抜きした新水を入れて、ろ過を回し、ヒーターを点けて、水温をメイン水槽に合わせておく
 トリートメント手順([]内はトリートメントタンク水量を4lとして添加する量)
  1. 購入した生体を水ごとビーカーに移し、メイン水槽に浮かべて、温度合わせを行う
  2. 購入した水の水質をチェックをしておく。(ブラックウォーターであったり、メイン水槽のpHと差がある場合は、より時間をかけて水合わせを行う)
  3. トリートメント薬は「着荷時の状態」に応じてトリートメントタンクに添加し、点適法でビーカーに対し、水合わせを行う。基本的には「トリートメント:B」を行う。

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  4. トリートメントタンクに生体のみ移し、常時エアーレーションをして、5日様子を見る餌は3日目以降からほんの少しづつ与える。また、この手順で異変があった場合は、その症状に応じた薬浴を行う)
  5. メイン水槽の水をピペットで、トリートメントタンクに数日かけて移していく
  6. 手順3で薬浴をした場合、トリートメントタンクの水がメイン水槽の水と入れ替わった頃合いで「アクアセイフ」を規定量[2ml]「ジグラウォーター ベニッシモ」を規定量[4ml]添加し、さらに5日ほど様子を見る
  7. 約一週間様子を見て異常がなければ、トリートメントタンクとメイン水槽の水質をチェックした後、メイン水槽に生体のみ投入する(水質に違いがある場合は水合わせを実施)

上記の方法は自身が目安として作成したものです。
「アクアセイフ」を添加する理由は粘膜保護の為です。「ジクラウォーター」に関しては、生体の消化吸収促進を促せればよいかな。という理由からなんとなくですね。また、住んでいる場所の関係もあり、通信販売で生体を購入する事が多いので、通常より着荷時の条件は厳しくなります。上手に梱包してくれるショップでも、やはり冬場は水が冷えてきますし、夏場は暖かくなってきます。到着した時の水温や状態に注意し、外傷や、極端に常態の悪い時には必要に応じて薬浴も行いますが、軽い症状であれば比較的生体へのダメージが少ないメチレンブルーを主としたもの(自身は「グリーンFリキッド」)を使うようにしています。「塩」や「グリーンFゴールド顆粒」を使用する事態になった場合は、トリートメントではなく治療の領域だと考えます。

 

以上、アクアリウムは最低限の知識を基に、飼育者がベストだと思う方法で創意工夫をしていくものだ。と思っていますので、これが読んでいただいている方にとって、ベストではないかもしれませんが、トリートメントについてまとめてみました。

 

読んでいただき、ありがとうございました!