Choco-Goura Keepers

アクアリウムに関するちょっとした話

このブログに記載している内容は、アクアリウムに関する個人的なメモを含みます。あくまでも自身の経験と知識による見解ですので、万が一参考にされる場合は個人の責任の下でお願いします。また、ご意見、ご感想等ございましたら、お気軽にコメントください。

水草用添加剤の中身に薄っすらとふれながら、自身の管理について少し紹介する話

水草用添加剤のほとんどは成分表示がないので、厳密には肥料ではないんですよね。

ですから、ここに書くことも、メーカーの説明書やネットの情報、一部自分で実験した結果をまとめたものになりますので、間違いや勘違いも含みます。たぶん。
そして大いに個人的な意見も含みます ^^;

 

で、まずはよく知られている添加剤(一部肥料を含む)と主成分表です

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ちなみに園芸用肥料である「ハイポネックス開花促進」の成分は0ー6ー4(窒素ーリンーカリ)また、アクアリウム製品だけど海外で成分が公表されているイニシャルスティックは、1ー0ー25(窒素ーリンーカリ)です。

こうしてみると、グリーンブライティ・ニトロは、他のものに比べて、なかなか難しい添加剤です。個人的には熱帯魚水槽用として窒素のみの添加剤が存在する意味がわからない。
窒素分はアンモニウムや硝酸を含む、もしくは分解されてアンモニウムや硝酸に変化するものを含んでいることが多く、メーカーも説明書に、アンモニア亜硝酸、硝酸を計測し、窒素過多に注意する旨の内容をしっかり書いてるので、これも例外ではないと思います。
水草は窒素、リン、カリをバランスよく吸収する為、多すぎる肥料分は余ってしまうでしょ?これがコケ等を発生させるのですが、どれだけ何が不足しているか把握するのは難しく、基本的には水草の成長度合いやコケの発生状況、水質などから判断する事になるのですが、窒素の場合、pHでは変化をつかみにくいと思うので、しっかり観察しながら、アンモニア、硝酸塩の含有量を定期的に確認していかないと、知らない間にアンモニア、硝酸塩が増えていき、最悪は生体にダメージを与えることになりかねない。
そういう意味で、ニトロは水槽内の状態を元に、ブライティK(ニュートラルK)、アイアン、ミネラルとセットで使ってね。という製品なんだろうなぁと思います。

そして、人気のカリウム肥料。
一般的な水草水槽では、魚を飼育していて、餌も与えているので、排泄物が分解された窒素化合物と餌などに含まれているリン酸は、水分中にあることが多い。だからカリウム肥料はアクアリウムでは人気があるんですよね。添加するのはカリウムだけでも良い。と言っているウェブサイトも結構あります。実際にはこれに微量元素(ミネラルってやつね)も必要だということなんですけど、一般的な環境においては、必要であればカリウムを添加する。というのがもっとも安全で効果のある方法だと自身も思います。
唯一の欠点はpHが上昇することですが、新しく発売された、グリーンブライティ・ニュートラルKは、メーカー説明でもpHが上がらないカリウム添加剤ですし、実際に実験した結果においてもpHは上がりませんでしたので、これがおすすめですね。

※:実験した結果はこちら

toronto1030.hatenablog.com

 

ここまで書いておいてなんですが、現在、自身はリストにある添加剤、肥料は一切使っていません。
まだリセットして間もないことや、陰性水草が多い事、底床がソイルというのもありますが、低光量でも、CO2添加のみで、そこそこ水草の調子は良いです。
魚を飼っている水草水槽なら、肥料云々を考える前に、CO2の添加を優先させるべきだと思います。

そして、自身は日頃、以下の様な事に注目して、何が起きているのかを考える様にしています(外れることも多々ありますが・・・)

  1. 水草の成長が鈍って、コケが増えてきたらカリウム不足による窒素過多の可能性が高い。ただし、この場合、水草の新芽が濃緑色になって、萎縮している場合は、逆にカリウム過多の可能性もある。
  2. コケも生えないけど、水草も育たない場合で、水槽内の生体が極端に少ない水槽では窒素、カリウム不足と考えられる。
  3. 黒髭ゴケが出たらリン酸過多の可能性が高い。
  4. 黒髭ゴケに加えてコケも多い場合は、リセットを考える。

これらを気にしながら水槽を眺めて、何かあれば、対処するわけですが、対処の仕方は人それぞれです。

自身の対処として、最近は、

加えるのではなく、減らす(外に出す)

事を中心に考える様にしました。

水換えの頻度や量の変更、コケの除去、照明時間の見直しや遮光、CO2添加量の調整などですね。

これでダメなら、1、2の場合は、水草用添加剤/肥料の投与。3の場合はリン酸除去剤の使用や木酢液の塗布などを行います。

これらの中には、pHやその他水質に影響を与えるものもあるので、当然、飼育している生体や水草、水槽の設置してある場所なども含め、環境に応じて実施しています。

pHへの影響については前に記事で記載しています

toronto1030.hatenablog.com

 

特に他の方と変わった事はしてませんね・・・

 

最近、よほどの事でない限り、何かあってもジタバタしない。というのが、水草にも生体にも一番良いのではないか?と考える様になって、万が一間違えた時でも、大怪我しない様に、まずは、加えるのではなく減らすのだろう。と思う様になりました。

そして、こうして自分の経験や考えを書き留めていく事で、次の失敗をより小さく出来ないか。と思い、この記事を書いてみました。

 

読んでいただきありがとうございました!