pHに関する上っ面の話
皆さんは水って何を一番気にしますか?
見た目の汚れ?塩素?pH?
自身は、一応大切だといわれている代表的なものを以下の方法と頻度で確認をしています。
pHは『マーフィード エコペーハー』で最低でも3日に1回
硝酸塩、亜硝酸塩、総硬度、炭酸塩硬度は『テトラ テスト6in1』で1週間に1回
アンモニアは『セラ テストNH4、NH3』で不定期(主に立ち上げ時など)
で、これらを確認して、どうしてるかというとですね、
ペーハーpH:水槽維持、生体管理の基本的な数値として(今飼育している生体から6.0ー6.4狙い)
硝酸塩NO3:水換えの目安として(25mg/lを示したら水換え)
亜硝酸塩NO2とアンモニアNH3、NH4:濾過がちゃんと機能しているか否かの判断材料として
炭酸塩硬度KH(アクアリウムでは炭酸水素イオンHCO3量):CO2添加によるpHへの影響度として、ただ確認するだけ(2〜4程度が理想かな)
総硬度GH(カルシウム、マグネシウムイオンの合計値):高いと硬水、低いと軟水。ただ確認するだけ
こんな感じ。
数値が狙い通りになっていない場合にアクションするのは、アンモニア、亜硝酸塩、硝酸塩、pHですかね。
KH、GHに関してはpHとの関連性がたかい事もあり「ふーん、そっかぁ」程度で、あまり気にしていません。ただ、pHと逆行していたりすると、答えが出るかは別として、少しだけ考えたりします。
日常的に確認したいのは、やっぱりpHと硝酸塩です。
硝酸塩は蓄積されてきたら水換えで排出するしかないので、定期的な水換えのほかに、ひとつの指標として確認しています。試験紙なので正確性はあてにしていませんが、”25”を示したら基本的に水換えをするようにしています。
pHに関しては、アクアリウムを再開してから、しばらくして、エコペーハーを購入し、測定の手軽さとコスパの高さもあり、割と頻繁に確認しています。(試験紙や試薬を使って頻繁に確認してたら破産です・・・)
先に記載しましたが、pHは水槽を維持する上で基本的な指標で、重要なものだとは認識しているのですが、なかなかコントロール、維持が面倒なんですよね。
そこで、様々な情報をかき集めて、pHを上下させる要因と維持の方法などを少し整理してみました。
まずは、
pHを上げるもの
- カリウムを含む肥料など(ブライティKなど)
- マグネシウムを含む肥料など
- 貝殻、牡蠣殻
- 石灰(石灰を含む石なども)
- 魚の薬(特にグリーンFゴールドリキッド、観パラなどは強アルカリ性)
- pH上昇剤(主にカリウム)
pHを下げるもの
これらの中には、以前、カリウム肥料を毎日添加していて、pHがアルカリ寄りに振れたので、取りやめたり、黒ヒゲ苔抑制のために、リン酸除去剤をフィルターに入れたりしていましたが、こちらもpH維持のために、結局は取り除くことになったりと、実体験として経験しているものもあります。
自身の環境下では、どちらかというと、pHの上昇に注意したいので、効果的で且つ妙な副作用のないものとしては、ピートモスや二酸化炭素になるんですが、好みの問題で、パキィーーン!とした水で水槽を維持したいので、ピートモスやそれを含むブラックウォーターにはせず、以下のようなセッティングにしています。
pHを弱酸性で維持するソイル(具体的には「アクアシステム プロジェクトソイル水草」)を底床に敷き、ろ材に、こちらもpHコントロールをする「パワーハウスソフトM」を入れる。さらに、陰性水草中心ですが、光量を少なく(以前は「ADA アクアスカイムーン」を使用していましたが「アクアシステム ファインスポット10W」に変更)し、二酸化炭素を強制添加(1滴/3秒)する。光量を減らしたのは二酸化炭素の強制添加とのバランスで単純にコケを抑制したいからですね。
これで現在はpH6.0ー6.4を維持できています。
パワーハウスソフトMがこの数値下でどれほど影響を及ぼしているかは不明ですが、上昇を抑える効果としてはいろいろな方が実験して立証済みですので、保険の意味も含めて使用しています。
要は、二酸化炭素の添加とソイルの効果でpHを酸性寄りに維持しようとしているので、CO2を添加していても、pHが上昇してきたら、基本的にはソイルの寿命と考えて、素直に底床をリセットですかね。
実際に、CO2の添加有無に振られて、pHの変動幅が大きくなり、コントロールできなくなってしまった事と、コケの慢性化が、今回リセットをする直接のきっかけでしたし。
当面の悩みどころは、住んでいる場所の水道水が、以前カリウム肥料の実験をした時にpH7.6でしたので、水換え時の新水のpHをどうするか。ですが、「アクアセイフ」がどうやらpHを下げる傾向らしいので、これを添加して近々実験してみようかな。と思っています。
なんか、今回もとりとめのない話で申し訳ない…
読んでいただきありがとうございました!
持っている水質調整剤や添加剤、肥料についての話
自身は結構水槽に入れる添加剤、肥料の類をもってます。
今回は使っていないものも含め、購入した順番に、独断と偏見も含めて、
少し紹介します。
水質管理や調整剤、コンディショナー
・エーハイム 4in1
有名なやつです。立上げからしばらく使っていました。使っていて不具合やトラブルは特にありません。ただ、添加後にテトラの試験紙ではほんのり塩素を検出するので、気分的に使用をやめました。あくまでも気分の問題でお蔵入り
・zicra ジクラウォーターベニッシモ 熱帯魚用
これも有名なやつですね。なんとなく評判がよいので購入。規定量を使うとコケがひどくなる印象があり、かといって塩素中和したいのに規定量以下はどうなんだ?ということで、現在は水が匂った時やトリートメント用(消化吸収促進)として使用しています。添加時に白く濁りますが、ジクラウォーター自体も濁っているので、そういうものだと思います。匂いに対しての効果は有る気がしますね。他の効果はなかなか体感できないものなのでなんともいえません
・アクアシステム CLC
バクテリアを死滅させてしまう活性酸素を打ち消す抗酸化アミノ酸を加えた塩素中和剤。トリートメント、コンディショナーを別で考えたいな。と思い始めて、単なる塩素中和剤が欲しかったのと、アクアシステムが好きなので購入。現在も使用してます
・アクアシステム バイオバランス
天然成分が原料のアミノ酸発酵菌を含んだバクテリア剤。CLCを購入した時にあわせて購入。2~3週間に1度、水換え時に使用。また、トリートメント水槽など常時立ち上げていない水槽の立上げ時や水換え時に使用。実感できる効果は無いが、生体に異常はなく、プロジェクトソイルとの組み合わせ推奨なので、今後もしばらく使用する予定
・アクアシステム ミネラルバランス
天然成分が原料のミネラル。魚の発色やつやがよくなり、水草にも有効。説明には「アルカリ度の高い水質を好む魚種の健康促進に有効」という記載があり、カリウムを含んでいる事から、pHを上げる傾向があると思われる。規定量使用するとアオコが発生するとのネット情報もあり。今後、トリートメント用(ミネラル補給)として使用するか考え中
・テトラ アクアセイフプラス
トリートメント用(表皮、エラの保護)として購入。メイン水槽でも水換え時に少なめに添加して使ってます。市販薬との併用は避けるように注意書きがあるので、投薬中は使用できません
・ADA パワーサンドスペシャル S
軽石やピートを含んだ底床ベース。スペシャルにはバクター100とクリアスーパーが配合されている。濁りがなかなか取れないという噂だったが、規定量の半分しか使っていないこともあり、また、初期に水換えを何度も行ったので、気にならなかった。底面フィルターを使用しなければ、次も底床ベースとして使用すると思います
・テトラ イニシャルスティック
効果はあると思いますが、追肥するとヤマトヌマエビが掘り出して食べるので、追肥するのをやめてます
・ADA ブライティK
いわずと知れたカリウム肥料。以前の記事でも書いていますが、pHを上昇させる傾向があるので、現在はお蔵入り
・ADA グリーンブライティ STEP2
鉄分と微量要素を含む水草用添加剤。ブライティKとの相性がよいと思って購入し、初期の頃は規定量より少なめに添加していた
・ADA グリーンブライティ・スペシャルLight
窒素、リン、カリすべてを含んでおり、初期にキューバパールグラスを前景に植えていたので、白化したときなどに使用しようと購入したが、まったく使用しておらず
鉄分補給用に週に1回3ml程度を添加していたが、現在は液肥すべてを添加していないので、使用していない。おそらくだが、光で劣化すると思われる為、暗所に保管中
・HYPONeX 開花促進液
水草の育ちが悪い時に使用しようと12倍の希釈液を作って保管中。一度も使用せず。リン、カリウムを含む
・ADA グリーンブライティ・ニュートラルK
pHを上げないカリウム添加剤。現在は液肥そのものの添加をストップしている為、使用していないが、有茎草中心のレイアウトならこちらをメインに使用する予定
その他
・マーフィード エクスタミン
藍藻抑制剤。一時期、藍藻に悩まされた時に購入したが、結局は投与せず。保管中
・オクトジャパン ゼニスウォーター MK-08
藍藻、ヒゲ苔除去液で、主成分はおそらく木酢液。ミクロソリウム、ブセファランドラの黒髭苔対策に購入し、水槽から取り出して、スプレーした後、苔が赤く変色し、エビが食べるというサイクルで見事に除去。これは陰性水草を育てている環境では、今後も使用頻度が高そう。かなりの酸性なので、自身は水槽内での使用は基本的にしない方向
こんなところですかね。
読んでいただきありがとうございました!
魚に関するちょっとした話
引越しもとのブログの記事を展開しました。
展開するほどの記事ではないです。
自身のメモみたいな
皆さん魚のどのヒレが何ビレかわかります
自身はちょくちょく間違えてしまうんですよね・・・
ってことで、覚えのためにこんなのを作りました。
グラミーには腹ビレの先端から触覚が出ていて、これで底の様子などを探るみたいです。当然チョコグラにも触覚があります。
実はチョコグラって、普段はほとんどヒレを開いていないんですよね。
背ビレ、腹ビレ、尻ビレはほぼ閉じていて、触角も腹ビレと一緒にたたまれちゃうから、体に沿ってて見えにくいです。
それに胸ビレも透明で小さいし、尾びれはたたんでも細くなるだけなので見えますが、たたんでる状態が続く場合は調子が良くないらしいです。
なので、これは寝ぼけている時の写真を使ってます。
あとですねぇ・・・
なんか、
どうでもいい内容で、申し訳ない
読んでいただきありがとうございました!
チョコレートグラミーが大好きだという話
こちらも引越し元ブログからの展開です。
なぜ、これほどまでにチョコレートグラミーが好きなのだろう・・・
自身の管理不行き届きにより、白点病を発症させて短期間に3匹も落としてしまい、正直、今も少し落ち込んでる。
でも、また、すぐに数匹飼いたいという衝動があり、すでに2匹をトリートメント中。
ここまで魅力的なのは何故なのか?
ちょっとだけ考えてみる。
『行動』
よく言われる、ホバリングやスィーっと泳ぐ。などという単純な泳ぎではないんです。
この子達は、何かの目的なり、好奇心があって『行動』しているんです。
他の魚もそうでしょう。
でも、それが、チョコグラの場合は、はっきりと泳ぎから見て取れるんですよ。
エビの卵に興味を示して、お腹を突く仕草。
水草についた気泡を、タックルして水中に放つ仕草。
水槽に近づくと、勢い良く出てきて、俺を確認しながら、水面で餌を待つ仕草。
餌の時に他の仲間を威嚇して追い払う仕草。
追い払われまいと、腹を見せて服従する仕草。
これらが明確な行動として現れるし、見てとれるんです。
そこに愛着が湧く。
次に
『表情』
何と言っても目と口の動きです。
これも、他の魚ではなかなかあらわれない。
餌の時間に追われて、物陰から、餌を見つめる上目遣い。
まるで水中で呼吸をしているかの様に目一杯開く、おちょぼ口。
本当に見ていて飽きないし、愛らしい。
もちろんその体つきや、大きさ、体色も好きですよ。
俺が、チョコグラを飼い始めたきっかけは、写真で見たディテールでしたし。
ただ、今回あげた『行動』と『表情』は、他の魚と混泳していて、明らかに他とは違う魅力です。
もっと元気よく、ストレスなく自由に泳ぐチョコグラが見たい。
たくさんのチョコグラを飼育してみたい。
こう思わせて止まない魅力があるんだと思います。
読んでいただきありがとうございました!
【実験】ニュートラルKはpHを上げないのか?
引越し元のブログの記事を少しだけ編集して再掲載します。
pHとKH(炭酸塩硬度)を上げないカリウム補給液『ADA グリーンブライティ・ニュートラルK』
これは、カリウムなのにpHとKHを上げない。らしい。
水草水槽でチョコレートグラミーを飼育してる身としては、なんともありがたい製品なので、すぐに購入したわけですが。これはどうしてpHとKHを上げないんだろう・・・
まず、丸いボトルの『ブライティK』ですが、いろんな方が言っている様に、単純なカリウム溶液だとすれば、そもそもカリウムはpHを上げるものなので、当然影響はでますよね。
自身も添加していてpHが上昇する傾向がみられたので、規定量以下の添加を心がけていました。
一方、『ADA グリーンブライティ・ニュートラルK』の取扱説明書には、
微量元素の補給は 『ミネラル』
鉄分は 『アイアン』
窒素は 『ニトロ』
を併用と書いてある。
ということは、窒素を含んでいるわけではなさそう。
そうなるとリン酸??
いや、これは考えたくない
(リン酸は実際にpH降下剤として使われてますが、コケの発生に大いに貢献する)
うーーん、クエン酸でも入ってるのかな。
ま、勝手な推測はさておき。
今回は、
『ニュートラルK』が本当にpHを上げないのか?
そして、『ブライティK』(丸いボトルのもので、新製品のものではありません)はpHをどれほど上げるのか?について実験してみました。
あくまでも素人の設備でやっていますし、都度、ビーカー、シリンジ、エコペーハーを濯いでいますが、完全に前の液体がとり除けていない可能性があります。また、計量もビーカーとシリンジの目盛りで若干老眼が気になる年頃の自身が見てのものですので、あくまでも結果については、個人の判断でお願いします。
実験方法と結果は以下の通り
pH測定は校正した『マーフィードエコペーハー』を使用
1. バケツに5lの水道水を入れる
2. 塩素中和剤『アクアシステム CLC』を1ml入れて撹拌(規定量は水10lに対し2ml)
3. pH測定 【2.の水のpH7.6】
4. ビーカーにカルキ抜きした2.の水を1l入れ『ADA ブライティK』を0.1ml添加して撹拌(規定量は水20lに対し1ml)
※:本来は1lに対し0.05mlですが計量できないので1mlとしました
5. pH測定 【4.の水のpH9.0】測定後は水を捨てて濯ぐ
6. ビーカーにカルキ抜きした2.の水を1l入れ『ADA ブライティK』を1ml添加して撹拌(規定量は水20lに対し1ml)
7. pH測定 【6.の水のpH9.7】測定後は水を捨てて濯ぐ
8. ビーカーにカルキ抜きした2.の水を1l入れ『ADA グリーンブライティ・ニュートラルK』を0.1ml添加して撹拌(規定量は水20lに対し1ml)
※:本来は1lに対し0.05mlですが計量できないので1mlとしました
9. pH測定【8.の水のpH7.8】測定後は水を捨てて濯ぐ
10. ビーカーにカルキ抜きした2.の水を1l入れ『ADA グリーンブライティ・ニュートラルK』を1ml添加して撹拌(規定量は水20lに対し1ml)
11. pH測定【10.の水のpH7.4】測定後は水を捨てて濯ぐ
12. 最後にもう一度、バケツに残った2.の水のpHを測定 【2.の水のpH7.6】
以上です
簡単にまとめます。
①『ADAブライティK』を添加すると、添加した直後にpHが上昇する。
ほぼ換算規定量の添加で7.6→9.0
1lに1ml(規定量の20倍添加)で7.6→9.7
②『ADAグリーンブライティ・ニュートラルK』を添加すると、添加した直後にはpHはほぼ現状を維持する。pHは上昇しないと思われる。(規定量では、微増しましたが、多めの添加で微減した為、ここではこの結論とします)
ほぼ換算規定量の添加で7.6→7.8
1lに1ml(規定量の20倍添加)で7.6→7.4
自分でもちょっとびっくりしました。
何にびっくりしたかというと、ブライティKの結果です。
大型の水槽で、規定量を添加なら、ほぼ影響しないのでしょうけど、自身のように小型水槽だと、ちょっとシビアに考えちゃいますね。
ということで、チョコグラ飼育をしている我が家の水槽では『グリーンブライティ・ニュートラルK』を使用していきたいと思います!
最後に一言。
あくまでも個人的な実験結果です。何をするにも、個人の判断でお願いします。
あと、ADAをdisってるわけではありません・・・個人的にADA製品は機能的で好きですし。
悪しからず。
※今回の結果はカルキ抜きにCLCを使用し、さらにブライティKにも塩素中和剤が入っていますので、その辺はどうかな。ということがあるかもしれません。新しく2017年2月に発売されたブライティKは塩素中和剤が入っていませんし、それ以外の成分が同じで、上記の様な結果が出るかどうかはわかりません。
読んでいただきありがとうございました!
熱帯魚の薬の話
はじめに:以下の内容は個人的な見解を多く含んでいます。参考にされる場合は、個々の責任と判断でお願いします。
熱帯魚の薬って、品数こそ、それほど多くはないですが、似た様な名前の薬が多く、どんな時に何を使ったら良いのか?イマイチわからない。ピンとこない。
それに、例えば、「グリーンFゴールドリキッド」と「グリーンFゴールド顆粒」は、ほぼ名前は同じで、粉か液体だけの違いだと思っちゃいますが、配合されている有効成分がまったく違います。また、「グリーンFリキッド」と「グリーンFゴールドリキッド」は対象としている症状がそもそも違います。
ということで、メーカーの説明書やサイト、ネットの情報などを参考に、まとめてみました。
元ブログでも載っけたんですけどね…
- 市販薬と有効成分について各市販薬に含まれる有効成分と効果、注意事項、また、参考として、10リットルに添加する量に含まれる有効成分量を表にしてみました。
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市販薬と症状のマトリクス市販薬(一部お薬じゃないものがありますが・・・)と症状をマトリクスにしてみた。緑のセルは水草に影響が無い。少ないとメーカーが謳っている製品。黄色のセルは有効成分から水草に影響が少ないと思われる製品です。
- 顆粒、粉末薬品の計量
特に自身のような小さな水槽で熱帯魚を飼育している場合や、隔離水槽などで薬浴する場合、粉末状の薬は計量が面倒ですよね。
(自身は計量が面倒なので、小型の携帯電子秤を買っちゃいました。)
例えば「グリーンFゴールド顆粒」ですが、規定量表示は60リットルに対し1袋(2g)です。うちの約5リットルのトリートメント水槽で使うとなると規定量で0.16gしか使いません。
そこで、
600mlの水に「グリーンFゴールド顆粒」1袋2gを溶解して、以下の量で添加すれば規定量となります。
60lの水量に対し、600ml
30lの水量に対し、300ml
10lの水量に対し、100ml
1lの水量に対し、10ml
これで、ピペットやシリンジで計量できて使いやすくなります。ただし、残った溶液は保存があまりきかないので、破棄することになっちゃいますけど。 -
塩浴について
一般的には【塩分濃度0.5%】といわれています。これは、10リットルの水に対して50g程度の塩を入れて撹拌させた濃度ですね。
ただし、チョコレートグラミーは塩分に弱いといわれています。そういった、塩分に弱い魚がいる場合は、0.3%(10リットルに対し、30グラム)とか0.1%(10リットルに対し、10グラム)の方が良いかもしれません。
チョコレートグラミーについては、自身の経験から、極端に塩分に弱い印象があるので、塩浴は絶対に行いませんが。 - 鑑別できない時の初期治療
いつもと違う感じがする。でも、何の病気??って時の個人的な対処法。
基本的には、まず放置。念のため、水質確認をして、異常値があれば水換え。
様子を見て、やはり明らかに異常がある場合には、100%新水*1を入れたタンクに、エアレーションを行い、「グリーンFリキッド」と「グリーンFゴールド顆粒」を規定量の2/3程度添加して薬浴ですかね。
ここの判断は難しいです。 - トリートメント薬
生体導入時のトリートメントに関しては、薬はいらない。塩浴だけで良い。など、様々なやり方があるので、いろいろな方の意見を参考にして、自分が納得できる方法で良いと思います。
後日、自己流のトリートメントについては、少し整理してまとめるつもりですが、自身は通販で生体を購入することが多い為、輸送ダメージだけの場合(体色は薄いが、泳ぎに異常が無く、外傷や病気の兆候がない。チョコレートグラミーの場合はこれにくわえて、尾ビレが開いている場合)は薬浴はせず、「アクアセイフ」と「ジクラウォーター ベニッシモ」を規定量入れて、トリートメントタンクで様子を見ることに決めてます。
体色が著しく悪かったり、ヒレの一部が曇っている。または外傷がある場合には、魚毒性が最も少ないメチレンブルーと、消毒剤のアクリノールを含んでいる「グリーンFリキッド」を規定量の約半分添加。
体表が著しく荒れていたり、底でジッとして動かない場合は、細菌性疾病に効果のある「グリーンFゴールド顆粒」を規定量もしくはその半分添加してトリートメントします。
使いやすいのは液体の「グリーンFゴールドリキッド」や「観パラD」ですが、こちらはオキソリン酸が主成分で、強アルカリ性なのと、水草への影響が少ない為、自身は、万が一、メイン水槽でエロモナスやカラムナリスによる病気が発生し、薬浴しなくてはいけない場合に使う薬と位置付けています。また、オキソリン酸はキノロン系合成抗生剤である為、サルファ剤とフラン剤(グリーンFゴールド顆粒やエルバージュエースなど)の耐性菌に有効なので、いざという時の薬と思っています。
当然ですが、初期状態で明らかに病気の兆候がある場合は症状に適した市販薬を使います。 - (参考)症状に応じた市販薬の使用方法:トロント流(塩は使いません!)
- 白点病、水カビ病
発見が早く、変化点がわかっている場合は、対象魚を隔離して、魚に比較的易しいメチレンブルーが主成分の「グリーンFリキッド」を使用
発見が遅れた、変化点が不明の場合は、水槽内に蔓延する可能性が高い為、水草への影響が少ないマカライトグリーンが主成分の「アグテンパウダー」「フレッシュリーフ」を本水槽で使用
いずれも水温は徐々に上げて29℃程度にする
※発見が遅れて、複数の魚に白点が見られるが、それほど多くない場合は、1/3程度の水換えだけ行って、思い切って放置。という手もあります。塩を使えれば、塩浴のみでも良いかもですし、鷹の爪を2本ほど種を取って、刻んでティーパックなどに入れ、水流のある場所に設置して、しばらく様子を見る。という手も、ありだと思います。
- 白点病、水カビ病
いろいろと書きましたが、結局はメーカーさんの推奨する使用方法、用量を守って、あとは自分が納得できる責任範囲で対応していただくのが一番だと思います。
読んでいただきありがとうございました!
*1:塩分に強い生体の場合は0.3%塩水