Choco-Goura Keepers

アクアリウムに関するちょっとした話

このブログに記載している内容は、アクアリウムに関する個人的なメモを含みます。あくまでも自身の経験と知識による見解ですので、万が一参考にされる場合は個人の責任の下でお願いします。また、ご意見、ご感想等ございましたら、お気軽にコメントください。

チョコレートグラミーが大好きだという話

こちらも引越し元ブログからの展開です。

 

なぜ、これほどまでにチョコレートグラミーが好きなのだろう・・・

 

自身の管理不行き届きにより、白点病を発症させて短期間に3匹も落としてしまい、正直、今も少し落ち込んでる。

でも、また、すぐに数匹飼いたいという衝動があり、すでに2匹をトリートメント中。

 

ここまで魅力的なのは何故なのか?

ちょっとだけ考えてみる。

 

『行動』

よく言われる、ホバリングやスィーっと泳ぐ。などという単純な泳ぎではないんです。

この子達は、何かの目的なり、好奇心があって『行動』しているんです。

他の魚もそうでしょう。

でも、それが、チョコグラの場合は、はっきりと泳ぎから見て取れるんですよ。

 

エビの卵に興味を示して、お腹を突く仕草。

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水草についた気泡を、タックルして水中に放つ仕草。

水槽に近づくと、勢い良く出てきて、俺を確認しながら、水面で餌を待つ仕草。

餌の時に他の仲間を威嚇して追い払う仕草。

追い払われまいと、腹を見せて服従する仕草。

 

これらが明確な行動として現れるし、見てとれるんです。

そこに愛着が湧く。

 

次に 

『表情』

何と言っても目と口の動きです。

これも、他の魚ではなかなかあらわれない。

 

餌の時間に追われて、物陰から、餌を見つめる上目遣い。 

まるで水中で呼吸をしているかの様に目一杯開く、おちょぼ口。

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本当に見ていて飽きないし、愛らしい。

 もちろんその体つきや、大きさ、体色も好きですよ。

俺が、チョコグラを飼い始めたきっかけは、写真で見たディテールでしたし。

 

ただ、今回あげた『行動』と『表情』は、他の魚と混泳していて、明らかに他とは違う魅力です。

 

もっと元気よく、ストレスなく自由に泳ぐチョコグラが見たい。

たくさんのチョコグラを飼育してみたい。

こう思わせて止まない魅力があるんだと思います。

 

読んでいただきありがとうございました!

【実験】ニュートラルKはpHを上げないのか?

引越し元のブログの記事を少しだけ編集して再掲載します。


pHとKH(炭酸塩硬度)を上げないカリウム補給液『ADA グリーンブライティ・ニュートラルK』

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これは、カリウムなのにpHとKHを上げない。らしい。
水草水槽でチョコレートグラミーを飼育してる身としては、なんともありがたい製品なので、すぐに購入したわけですが。これはどうしてpHとKHを上げないんだろう・・・
 
まず、丸いボトルの『ブライティK』ですが、いろんな方が言っている様に、単純なカリウム溶液だとすれば、そもそもカリウムはpHを上げるものなので、当然影響はでますよね。
自身も添加していてpHが上昇する傾向がみられたので、規定量以下の添加を心がけていました。
 
一方、『ADA グリーンブライティ・ニュートラルK』の取扱説明書には、
 微量元素の補給は 『ミネラル』
 鉄分は 『アイアン』
 窒素は 『ニトロ』
を併用と書いてある。
ということは、窒素を含んでいるわけではなさそう。
そうなるとリン酸??
いや、これは考えたくない
(リン酸は実際にpH降下剤として使われてますが、コケの発生に大いに貢献する)
うーーん、クエン酸でも入ってるのかな。
ま、勝手な推測はさておき。
 
今回は、
ニュートラルK』が本当にpHを上げないのか?
そして、『ブライティK』(丸いボトルのもので、新製品のものではありません)はpHをどれほど上げるのか?について実験してみました。
 
あくまでも素人の設備でやっていますし、都度、ビーカー、シリンジ、エコペーハーを濯いでいますが、完全に前の液体がとり除けていない可能性があります。また、計量もビーカーとシリンジの目盛りで若干老眼が気になる年頃の自身が見てのものですので、あくまでも結果については、個人の判断でお願いします。

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実験方法と結果は以下の通り
pH測定は校正した『マーフィードエコペーハー』を使用
 
1. バケツに5lの水道水を入れる
2. 塩素中和剤『アクアシステム CLC』を1ml入れて撹拌(規定量は水10lに対し2ml)
3. pH測定 2.の水のpH7.6】

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4. ビーカーにカルキ抜きした2.の水を1l入れ『ADA ブライティK』を0.1ml添加して撹拌(規定量は水20lに対し1ml)
※:本来は1lに対し0.05mlですが計量できないので1mlとしました
5. pH測定 4.の水のpH9.0】測定後は水を捨てて濯ぐ
6. ビーカーにカルキ抜きした2.の水を1l入れ『ADA ブライティK』を1ml添加して撹拌(規定量は水20lに対し1ml)
7. pH測定 6.の水のpH9.7】測定後は水を捨てて濯ぐ

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8. ビーカーにカルキ抜きした2.の水を1l入れ『ADA グリーンブライティ・ニュートラルK』を0.1ml添加して撹拌(規定量は水20lに対し1ml)
※:本来は1lに対し0.05mlですが計量できないので1mlとしました
9. pH測定8.の水のpH7.8】測定後は水を捨てて濯ぐ
10. ビーカーにカルキ抜きした2.の水を1l入れ『ADA グリーンブライティ・ニュートラルK』を1ml添加して撹拌(規定量は水20lに対し1ml)
11. pH測定10.の水のpH7.4】測定後は水を捨てて濯ぐ

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12. 最後にもう一度、バケツに残った2.の水のpHを測定 2.の水のpH7.6】
 
以上です
 
簡単にまとめます。
 
①『ADAブライティK』を添加すると、添加した直後にpHが上昇する。
ほぼ換算規定量の添加で7.6→9.0
1lに1ml(規定量の20倍添加)で7.6→9.7
 
②『ADAグリーンブライティ・ニュートラルK』を添加すると、添加した直後にはpHはほぼ現状を維持する。pHは上昇しないと思われる。(規定量では、微増しましたが、多めの添加で微減した為、ここではこの結論とします)
ほぼ換算規定量の添加で7.6→7.8
1lに1ml(規定量の20倍添加)で7.6→7.4
 


自分でもちょっとびっくりしました。
何にびっくりしたかというと、ブライティKの結果です。
大型の水槽で、規定量を添加なら、ほぼ影響しないのでしょうけど、自身のように小型水槽だと、ちょっとシビアに考えちゃいますね。
 
ということで、チョコグラ飼育をしている我が家の水槽では『グリーンブライティ・ニュートラルK』を使用していきたいと思います!
 
最後に一言。
あくまでも個人的な実験結果です。何をするにも、個人の判断でお願いします。
あと、ADAをdisってるわけではありません・・・個人的にADA製品は機能的で好きですし。
悪しからず。
 
※今回の結果はカルキ抜きにCLCを使用し、さらにブライティKにも塩素中和剤が入っていますので、その辺はどうかな。ということがあるかもしれません。新しく2017年2月に発売されたブライティKは塩素中和剤が入っていませんし、それ以外の成分が同じで、上記の様な結果が出るかどうかはわかりません。
 
読んでいただきありがとうございました!

 

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熱帯魚の薬の話

はじめに:以下の内容は個人的な見解を多く含んでいます。参考にされる場合は、個々の責任と判断でお願いします。

 

熱帯魚の薬って、品数こそ、それほど多くはないですが、似た様な名前の薬が多く、どんな時に何を使ったら良いのか?イマイチわからない。ピンとこない。

それに、例えば、「グリーンFゴールドリキッド」と「グリーンFゴールド顆粒」は、ほぼ名前は同じで、粉か液体だけの違いだと思っちゃいますが、配合されている有効成分がまったく違います。また、「グリーンFリキッド」と「グリーンFゴールドリキッド」は対象としている症状がそもそも違います。

 

ということで、メーカーの説明書やサイト、ネットの情報などを参考に、まとめてみました。

元ブログでも載っけたんですけどね…

 

  1. 市販薬と有効成分についてf:id:toronto1030:20170425124020j:image各市販薬に含まれる有効成分と効果、注意事項、また、参考として、10リットルに添加する量に含まれる有効成分量を表にしてみました。

  2. 市販薬と症状のマトリクスf:id:toronto1030:20170425103812j:plain市販薬(一部お薬じゃないものがありますが・・・)と症状をマトリクスにしてみた。緑のセルは水草に影響が無い。少ないとメーカーが謳っている製品。黄色のセルは有効成分から水草に影響が少ないと思われる製品です。

  3. 顆粒、粉末薬品の計量
    特に自身のような小さな水槽で熱帯魚を飼育している場合や、隔離水槽などで薬浴する場合、粉末状の薬は計量が面倒ですよね。
    (自身は計量が面倒なので、小型の携帯電子秤を買っちゃいました。)
    例えば「グリーンFゴールド顆粒」ですが、規定量表示は60リットルに対し1袋(2g)です。うちの約5リットルのトリートメント水槽で使うとなると規定量で0.16gしか使いません。
    そこで、
    600mlの水に「グリーンFゴールド顆粒」1袋2gを溶解して、以下の量で添加すれば規定量となります。
     60lの水量に対し、600ml
     30lの水量に対し、300ml
     10lの水量に対し、100ml
     1lの水量に対し、10ml
    これで、ピペットやシリンジで計量できて使いやすくなります。ただし、残った溶液は保存があまりきかないので、破棄することになっちゃいますけど。

  4. 塩浴について
    一般的には【塩分濃度0.5%】といわれています。これは、10リットルの水に対して50g程度の塩を入れて撹拌させた濃度ですね。
    ただし、チョコレートグラミーは塩分に弱いといわれています。そういった、塩分に弱い魚がいる場合は、0.3%(10リットルに対し、30グラム)とか0.1%(10リットルに対し、10グラム)の方が良いかもしれません。

    チョコレートグラミーについては、自身の経験から、極端に塩分に弱い印象があるので、塩浴は絶対に行いませんが。

  5. 鑑別できない時の初期治療
    いつもと違う感じがする。でも、何の病気??って時の個人的な対処法。
    基本的には、まず放置。念のため、水質確認をして、異常値があれば水換え。
    様子を見て、やはり明らかに異常がある場合には、100%新水*1を入れたタンクに、エアレーションを行い、「グリーンFリキッド」と「グリーンFゴールド顆粒」を規定量の2/3程度添加して薬浴ですかね。
    ここの判断は難しいです。

  6. トリートメント薬
    生体導入時のトリートメントに関しては、薬はいらない。塩浴だけで良い。など、様々なやり方があるので、いろいろな方の意見を参考にして、自分が納得できる方法で良いと思います。
    後日、自己流のトリートメントについては、少し整理してまとめるつもりですが、自身は通販で生体を購入することが多い為、輸送ダメージだけの場合(体色は薄いが、泳ぎに異常が無く、外傷や病気の兆候がない。チョコレートグラミーの場合はこれにくわえて、尾ビレが開いている場合)は薬浴はせず、「アクアセイフ」と「ジクラウォーター ベニッシモ」を規定量入れて、トリートメントタンクで様子を見ることに決めてます。
    体色が著しく悪かったり、ヒレの一部が曇っている。または外傷がある場合には、魚毒性が最も少ないメチレンブルーと、消毒剤のアクリノールを含んでいる「グリーンFリキッド」を規定量の約半分添加。
    体表が著しく荒れていたり、底でジッとして動かない場合は、細菌性疾病に効果のある「グリーンFゴールド顆粒」を規定量もしくはその半分添加してトリートメントします。
    使いやすいのは液体の「グリーンFゴールドリキッド」や「観パラD」ですが、こちらはオキソリン酸が主成分で、強アルカリ性なのと、水草への影響が少ない為、自身は、万が一、メイン水槽でエロモナスやカラムナリスによる病気が発生し、薬浴しなくてはいけない場合に使う薬と位置付けています。また、オキソリン酸はキノロン系合成抗生剤である為、サルファ剤とフラン剤(グリーンFゴールド顆粒やエルバージュエースなど)の耐性菌に有効なので、いざという時の薬と思っています。

    当然ですが、初期状態で明らかに病気の兆候がある場合は症状に適した市販薬を使います。

  7. (参考)症状に応じた市販薬の使用方法:トロント流(塩は使いません!)
    • 白点病、水カビ病
      発見が早く、変化点がわかっている場合は、対象魚を隔離して、魚に比較的易しいメチレンブルーが主成分の「グリーンFリキッド」を使用
      発見が遅れた、変化点が不明の場合は、水槽内に蔓延する可能性が高い為、水草への影響が少ないマカライトグリーンが主成分の「アグテンパウダー」「フレッシュリーフ」を本水槽で使用
      いずれも水温は徐々に上げて29℃程度にする
      ※発見が遅れて、複数の魚に白点が見られるが、それほど多くない場合は、1/3程度の水換えだけ行って、思い切って放置。という手もあります。塩を使えれば、塩浴のみでも良いかもですし、鷹の爪を2本ほど種を取って、刻んでティーパックなどに入れ、水流のある場所に設置して、しばらく様子を見る。という手も、ありだと思います。
    • 細菌性病(尾ぐされ、エラ腐れ、松かさ、穴あき等)
      基本的に対処魚を隔離
      発生初期のカラムナリスによる細菌感染症の場合「アグテンパウダー」「フレッシュリーフ」を使用
      重症(尾ぐされ、松かさ、穴あきなど)のエロモナスによる細菌感染症の場合、サルファ剤+抗菌剤を主成分とする「グリーンFゴールド顆粒」を使用
      上記で効果がない場合は、成分が違うオキソリン酸が主成分の「グリーンFゴールドリキッド」「観パラD」を使用
      ※ただし、強アルカリ性なので使用量に注意
    • 寄生虫(イカリムシ、ウオジラミ)
      基本的に対象魚を隔離
      有効成分はトリクロルホンで寄生虫による傷口からの感染を予防する目的のアクリノールを含有する「トロピカルN」を選択

 

いろいろと書きましたが、結局はメーカーさんの推奨する使用方法、用量を守って、あとは自分が納得できる責任範囲で対応していただくのが一番だと思います。

 

読んでいただきありがとうございました!

*1:塩分に強い生体の場合は0.3%塩水